こんにちは。 松竹ブロードウェイシネマ新人女子部員Hanaです。今回はピアノにまつわる洋画をご紹介します! ピアノ×映画、といえばどんな作品を思い浮かべるでしょうか…?
カバー画像:『ピアノ 2 Pianos 4 Hands』より ©2 Pianos 4 Hands

松竹ブロードウェイシネマ新人女子部員ブログ『マイブロードウェイ』。洋楽・ミュージカル映画好きなアラサー女子がミュージカルについて気ままにおしゃべり。歌やダンス、演技や衣装などなど…心躍るミュージカルの世界に没頭していきます。

ピアノにまつわる映画といえば??

↑前回のブログでは『ラ・ラ・ランド』と『巴里のアメリカ人』をご紹介しました。

今回はまだまだたくさんある、ピアノにまつわる映画をご紹介していきます!

『戦場のピアニスト』(2002)

ピアノにまつわる映画といえば、この作品を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?

第75回アカデミー賞で監督賞・主演男優賞・脚色賞、第55回カンヌ国際映画祭パルムドールなど、数々の賞を受賞している本作。第二次世界大戦中にワルシャワで奇跡的に生き残った1人のユダヤ人ピアニストの実話を元にした物語です。

あらすじ
ユダヤ人のウワディスワフ・シュピルマンはピアニストとして一目置かれる存在だったが、1939年に第二次大戦が勃発、家族とともにワルシャワ・ゲットーへ強制的に移住させられる。自由を奪われ、常に死の恐怖に怯える毎日。やがて数十万のユダヤ人が強制収容所に移送される中、ゲットーを逃げ出すシュピルマンだったが、本当の地獄ははじまったばかりだった・・・。
(『戦場のピアニスト 4Kデジタルリマスター版』公式サイトより)

鑑賞している間は本当に辛く、目を背けたくなることが何度もありますが、これは実話を元にした物語なのです。私と同じ人間が、このような経験をしたのだと思うと、目を背けたくなったとしてもこの重さを感じなければと思いました。

そして『戦場のピアニスト』といえばこちらの曲。シュピルマンがドイツ国防軍将校に見つかった際、ピアノを弾けと言われて演奏した曲です。

バラード 第1番(ショパン) 「戦場のピアニスト」The Pianist/2002年

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『ピアノ・レッスン』(1993)

この作品は、ジェーン・カンピオン監督が女性初のパルム・ドール賞を受賞した作品。
カンヌ国際映画祭における最高賞

あらすじ
19世紀半ば、ニュージーランドの孤島。エイダ(ホリー・ハンター)は父親の決めた相手と結婚するために、娘のフロラ(アンナ・パキン)と1台のピアノと共にスコットランドからやって来る。「6歳で話すことをやめた」エイダにとって、ピアノは声の代わりだった。ところが、夫になるスチュアート(サム・ニール)はピアノを重すぎると海辺に置き去りにし、先住民との通訳を務めるベインズ(ハーヴェイ・カイテル)の土地と交換してしまう。エイダに惹かれたベインズは、ピアノ1回のレッスンにつき鍵盤を1つ返すと提案する。渋々受け入れるエイダだったが、レッスンを重ねるうちに彼女も思わぬ感情を抱き始める──
(公開30周年 映画『ピアノ・レッスン』4Kデジタルリマスター公式サイトより)

ヒロイン(エイダ)がピアノを通して自己を肯定し、自分らしく生きようとしていく物語ですが、本年度アカデミー賞候補にもなっている『哀れなるものたち』が好きな方なら刺さるかもしれません。かくいう私もこういった、ヒロインが自分の力で己を確立していく物語が好きな一人です。

じつは『ピアノ 2 Pianos 4 Hands』の公開日、2024年3月22日(金)に、『ピアノ・レッスン』も公開30周年記念として、4Kデジタルリマスター版が全国公開されるそうです。3月22日は“ピアノ映画の日”になりそうですね!

楽しみを希う心~映画「ピアノ・レッスン」

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『海の上のピアニスト』(1999)

海の上で生まれ、一度も船を降りることのなかった天才ピアニストの物語。監督は『ニュー・シネマ・パラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレ。作中の楽曲はエンニオ・モリコーネが作曲したもの。

あらすじ
大西洋を往く豪華客船ヴァージニアン号の中で、生後間もない赤ん坊が見つかった。世紀の変わり目にちなみ、その子は1900〈ナインティーン・ハンドレッド〉と名付けられた。船内で水夫たちに育てられ大人になった1900(ティム・ロス)は、ピアノの名手としてその名を高めていく。そんな噂を聞きつけたジャズ・ピアニストのジェリー・ロール・モートンが1900にピアノ対決を申し込んできた。奇跡のような早弾きを披露し、1900は見事モートンに打ち勝つ。
(「海の上のピアニスト」上映作品詳細 - 午前十時の映画祭13 デジタルで甦る永遠の名作 より)

こちらの作品もなんと今なら! 午前十時の映画祭にて鑑賞できるようです。モリコーネの音楽は、映画音楽でありながらその枠も超えた素晴らしい楽曲であると評されていますが、せっかくならぜひ1度、劇場で「映画音楽」として楽しみたいものです。気になる方はぜひチェックしてみてください。

愛を奏でて〜映画「海の上のピアニスト」より(E.モリコーネ)

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ピアノ×映画にハマるには今!

なんだか、2024年3月はピアノにまつわる映画があちこちの劇場で観れるみたいですね! 『ピアノ 2 Pianos 4 Hands』はじめ、ぜひ色々な作品を鑑賞してみてはいかがでしょうか?

それでは、また次回!

松竹ブロードウェイシネマ『ピアノ 2 Pianos 4 Hands』2024年3月22日(金)より公開

『ピアノ 2 Pianos 4 Hands』
2024年3月22日(金)より全国順次限定公開!

『ピアノ 2 Pianos 4 Hands』予告編

www.youtube.com

上演回数4000回!
米国、最多制作演劇作品トップ10入りを果たし、 “カナダ演劇界のレジェンド”と言われるテッド・ダイクストラとリチャード・グリーンブラットが放つ、ツアー全公演完売を誇る、グローバル・ヒットメーカー・ショー開幕!

ストーリー

強引な親に風変わりな教師、何時間にもおよぶ反復練習、舞台恐怖症、ライバルや試験の重圧、そして偉大なピアニストになるという夢──ピアノ漬けの日々を送るなか、テッドとリチャードは“ピアノオタク”になっていく。

成長するにつれ、2人は“とても上手”と“偉大”との差を痛感し、コンサートに引っ張りだこのスターにはなれないのではないかと、身の程を思い知らされることに。とはいえ、2人がこの界隈で1、2を争うピアニストかもしれないこと自体、祝福する価値あり!

『ピアノ』(原題:2 Pianos 4 Hands)は、ピアノのレッスンに付き物のユーモラスなあれこれや、いずれ来る夢を手放す瞬間の喪失感を描く。

(2 Pianos 4 Hands 公式ホームページより)

配給:松竹 ©BroadwayHD/松竹
〈カナダ/2013/ビスタサイズ/114分/5.1ch〉 日本語字幕スーパー版