史上初! トニー賞®全女優賞部門を6度受賞、アメリカの舞台エンターテイメント界において最多受賞を誇る、ブロードウェイ界の大スターで看板女優、オードラ・マクドナルドの代表作、そしてトニー賞®受賞作品!

©Evgenia Eliseeva

ストーリー

オバマ元大統領より、米国の国民芸術勲章を受勲した、大女優オードラ・マクドナルド主演作品!

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時は1959年、舞台はフィラデルフィアのとある寂れたジャズクラブ。これから観客の面前で繰り広げられるのは、死を4ヶ月後に控えたビリー・ホリデイによる最後のパフォーマンスである。本作は、10曲を超える楽曲の数々に、辛辣で時にユーモラスな回想を交えながら、歌姫の姿とその音楽的世界観を魅力的に描き出していく。

ニューオーリンズのカフェ・ブラジルで有観客上演された舞台を収録した「レディ・デイ・アット・エマーソンズ・バー&グリル」。6度のトニー賞に輝くオードラ・マクドナルドがジャズ界の伝説的な歌姫に扮し、歴史に残るパワフルなパフォーマンスを披露する。

イントロダクション

「幸運のラッキー・チャーム」ビリー・ホリデイを知らずして、ジャズ界を語れないように、オードラ・マクドナルドを知らずして、アメリカの演劇界は語れない

本作は、米国・ニューヨークのブロードウェイそしてイギリスでも絶賛され、ニューオーリンズのカフェ・ブラジルで喝采を浴びた「Lady Day at Emerson's Bar & Grill」を生収録。トニー賞を6度にわたり受賞したオードラ・マクドナルドがジャズ界の伝説的歌姫ビリー・ホリデイに扮し、圧巻のステージを披露する。

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1959年3月、フィラデルフィアの小さなクラブのステージに伝説的なスターが立った。彼女の名は、力強い歌声によって多くのファンを魅了したジャズ界のカリスマ的シンガー、ビリー・ホリデイ。

彼女のキャリア、そして人生そのものの晩年に行われたこの一夜限りのショーでは、ジャズの歴史を彩る珠玉の名曲とともに、輝かしい栄光の影に潜む苦悩と葛藤に満ちた彼女の生き様までもが惜しみなく披露された。ユーモアと哀愁に満ちたこのステージから垣間見えるもの。それは、ひとりの女性が苦難に苛まれながらも力強く生きる姿と、世の中を変えてしまうほどに素晴らしい“歌の力”だ。

本作における演技により、主演のオードラ・マクドナルドはトニー賞の演劇主演女優賞を受賞。6度目のトニー賞受賞を達成するとともに、これまで誰も成し遂げていない演技部門全4部門を制覇した。また、本作はトニー賞演劇音響デザイン賞も受賞。さらには、エミー賞リミテッド・シリーズ/映画部門主演女優賞ノミネートの栄誉にも輝いた。

オードラ・マクドナルドは、これまでにトニー賞やグラミー賞、エミー賞に輝き、2015年には当時の大統領であるバラク・オバマ氏よりアメリカの芸術界において最高の栄誉とされる国民芸術勲章を受勲。アメリカのニューヨーク・ブロードウェイを中心に、演劇・ミュージカル界では長い間第一線で活躍しており、彼女を目標にして日夜頑張る新人俳優も多いのではないだろうか。彼女の存在は、今のブロードウェイを象徴しているように思う。

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本作でのオードラ・マクドナルドの驚く点は、意表を突くその「声」にある。まるで、ビリー・ホリデイがタイムマシーンで目の前のスクリーンに現れたように瓜二つなのである。オードラ・マクドナルドの歌唱力と、ビリー・ホリデイが憑依したような、彼女の神がかり的演技力の虜になり、あっと言う間に時が経っていく様子に、ある種、清々しい気持ちになる。

本作は、1986年にジョージア州アトランタのアライアンス・シアターで世界初演、続くオフ・ブロードウェイ版は、同年よりヴィンヤード・シアターで上演したと言われる。

ここで1つ、幸運のラッキー・チャームとしてのビリー・ホリデイに関するトリヴィアを書き留めておきたい。

ビリー・ホリデイ役は、今まで多くの俳優たちによって演じられている。『ビリー・ホリデイ物語 奇妙な果実』(1972)では、世界の歌姫ダイアナ・ロスがビリー・ホリデイを演じ、第30回ゴールデングローブ賞最優秀主演女優賞(ドラマ部門)にノミネートされ、第45回アカデミー賞で主演女優賞にノミネートされた。

そして、『ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ』(2021)では、シンガーのアンドラ・デイがビリー・ホリデイ役を演じ、第78回ゴールデングローブ賞で最優秀主演女優賞(ドラマ部門)を受賞、第93回アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた。

本作でビリー・ホリデイ役を務めたオードラ・マクドナルドは、前記のとおり、6つ目のトニー賞受賞を果たし、エミー賞にもノミネートをされている。これは正に、ビリー・ホリデイの魔法と言えるのではないか。まるでそれは、生前に叶わなかった夢を、ビリー・ホリデイが名立たるパフォーマーたちを介して、体現しているようにも見える。

この作品を通して、全ての人達がラッキー・チャームに巡り合える事を切に望んでいる。

予告編

愛に飢えても差別に負けない時代のカリスマ、ビリー・ホリデイを知らずして、人に伝わる“歌”は語れない。

『ビリー・ホリデイ物語 Lady Day at Emerson's Bar & Grill』

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【 ビリー・ホリデイ(1915〜1959)プロフィール 】

1915年4月7日、バルチモアに生まれ、1959年7月17日ニューヨークで生涯の幕を閉じたビリー・ホリデイ。少女期に受けた暴行、感化院・監獄への収容、麻薬に溺れる日々──ジャズ・ヴォーカリストとして世に出てからも無慈悲な人種差別を受け続けた。

そんなビリーを、ハーレム・クラブで見出したのがジョン・ハモンド。1937年には、ビリーを“レディ・デイ”と呼び生涯のソウルメイトとなる稀代の天才テナー、レスター・ヤングとの出会いも果たしている。

さらに1937年にはカウント・ベイシー、1938年にはアーティー・ショウというバンドにも参加。その後、ジョン・ハモンドによって設立された「コモドア・レーベル」からリリースした「奇妙な果実」によってビリーは一気にスターへの階段を駆け上がる。1944年から1949年までのデッカ時代のレコーディングは「ラヴァーマン」「ドント・エクスプレイン」「グッドモーニン・ハートエイク」などのヒット曲が生まれている。

1946年には映画『ニューオリンズ』にも出演した。1950年代はノーマン・グランツのプロデュースにより不朽の名作を数多く発表。1958年にコロンビアから『レディ・イン・サテン』をリリース。

1957年7月6日に開催された「ニューポート・ジャズ・フェスティヴァル」に、マル・ウォルドロン・トリオを引き連れて出演したビリー。1958年9月にバック・クレイトン、コールマン・ホーキンスとともにTV番組に出演。翌年の1959年、レイ・エリス楽団をバックに最後のアルバムを収録した。

『ビリー・ホリデイ物語 Lady Day at Emerson's Bar & Grill』は、人種差別や麻薬・アルコール依存症と闘いながら生き、史上最も偉大な女性ジャズシンガーの1人に数えられる「レディ・デイ」こと、ビリー・ホリデイの壮絶な人生を描いた作品。

ニューヨークでの貧しい暮らしを生き抜くため、若き日のビリー・ホリデイは悲惨な生活を送っていた。荒んだ生活の中でも、歌だけが彼女に生きる希望を与えた。いつかバンドを組み、豪華で大きなナイト・クラブで歌う日を夢見て、夜な夜な歌い続けるビリー。酒に酔ったお客の前で歌い、罵声を浴びるのも珍しいことではなかった。

惨めな気持ちから逃れようと、麻薬やアルコールに溺れてゆくが、幸運にもスイング黄金時代のミュージシャン達と出会う機会に恵まれる。薬物を使用して刑務所に入れられたこともあったが、温かい音楽仲間や熱心なファンに支えられて、ビリーはいつしかジャズ界を代表する歌姫となってゆく。人種差別に苦しみながらも、ビリーの歌声は多くの聴衆を魅了する。

しかし、彼女の身体は知らぬ間に長年のアルコール依存により病に侵されていた。かつての艶やかな声を失ないながら、魂を揺さぶるような歌に生きるビリー・ホリデイだったが、華やかなステージの夢を見ながら彼女は44歳で波乱にとんだ生涯を終えた。

公開日

2023年3月10日(金)より全国順次限定公開!

上映劇場

※上映劇場の詳細につきましては、下記よりご確認ください!

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【キャスト/制作 プロフィール】

オードラ・マクドナルド (ビリー・ホリデイ役)

歌手、俳優。その幅広さ、多彩さにおいて唯一無二と称される歌唱力ならびに演技力で知られる。トニー賞を史上最多となる6度受賞した他、グラミー賞を2度、エミー賞を1度受賞している。2015年には、米誌タイムが選ぶ「世界で最も影響力のある100人」に選出されるとともに、バラク・オバマ元大統領より国民芸術勲章(米国の芸術界における最高の栄誉)を受勲。輝かしいソプラノボイスと並ぶもののない迫真の演技の才に恵まれ、映画やテレビのみならずブロードウェイやオペラの舞台で活躍中。その傍らコンサートへの出演、アルバムの製作・発表も精力的におこない、世界の一流歌劇場などに出演を果たしている。

音楽一家に生まれ、カリフォルニア州フレズノで幼少時代を過ごした後、ニューヨークのジュリアード音楽院で声楽を学ぶ。卒業からわずか1年後には、1994年にリンカーン・センター・シアターで上演されたミュージカル「カルーセル(回転木馬)」での演技が認められ、トニー賞ミュージカル助演女優賞を受賞。それから4年のうちにテレンス・マクナリーの作品「マスター・クラス」(1996年)で演劇助演女優賞、「ラグタイム」(1998年)のブロードウェイ初演版でミュージカル助演女優賞を受賞し、弱冠20代にして史上初となるトニー賞3度受賞の快挙を成し遂げる。

2004年、ショーン・“P・ディディー”・コムズと共に主演した「ア・レーズン・イン・ザ・サン(陽なたの干しぶどう)」で、4度目の受賞。2012年には、「ザ・ガーシュウィンズ・ポーギー・アンド・ベス(ガーシュウィン《ポーギーとベス》)」で、5度目にして初の主演女優賞を獲得。2014年、ビリー・ホリデイ役で出演した「レディ・デイ・アット・エマーソンズ・バー&グリル」の演技により俳優として史上最多となる6度目のトニー賞受賞を達成し、ブロードウェイの歴史を塗り替える。

さらに、2017年に同役でロンドンのウェストエンドに初進出した際には、オリビエ賞にノミネートされた。トニー賞では、俳優として最多受賞記録を樹立するとともに、史上初めて演技部門全4部門における受賞を果たしている。

2007年には、ジョン・ドイル演出、クルト・ワイル作「ライズ・アンド・フォール・オブ・ザ・シティ・オブ・マハゴニー(マハゴニー市の興亡)」でパティ・ルポーンと共演し、初めてロサンゼルス・オペラの舞台を踏む。本作の収録版は、グラミー賞最優秀オペラ・レコーディングならびに最優秀クラシカル・アルバムを受賞した。

米国外では、ロンドンのBBCプロムス(「ラスト・ナイト・オブ・ザ・プロムス」の100年以上にわたる歴史において、ゲスト・ソリストとして招かれたアメリカ人はマクドナルドを含む2人のみ)、パリのテアトル・デュ・シャトレに出演したほか、ロンドン交響楽団やベルリンフィルハーモニー管弦楽団とも共演している。

俳優としてのテレビ初出演作は、ピーボディ賞に輝くCBSドラマ「ハヴィング・アワ・セイ:ザ・ディレイニー・シスターズ・ファースト・100イヤーズ」。ピュリッツァー賞を受賞した戯曲をHBOがテレビドラマ映画化した「ウィット(エマ・トンプソンのウィット/命の詩)」(マイク・ニコルズ監督、エマ・トンプソン主演)での演技によりエミー賞初ノミネートを果たした後、2003年にローレンス・オドネル・Jr(「ザ・ウェスト・ウィング(ザ・ホワイトハウス)」でエミー賞を受賞)プロデュース、ジョシュ・ブローリン主演の政治ドラマ「ミスター・スターリング」に出演し、全国ネットのテレビに復帰。2008年、トニー賞を受賞した「ア・レーズン・イン・ザ・サン(陽なたの干しぶどう)」のテレビ版でも主役を務め、2度目のエミー賞ノミネート。

2007年から2011年にかけては、ABCの医療ドラマ「プライベート・プラクティス(プライベート・プラクティス 迷えるオトナたち)」で医師ナオミ・ベネット役を演じた。2013年、ロジャース&ハマースタインの「ザ・サウンド・オブ・ミュージック(サウンド・オブ・ミュージック)」(キャリー・アンダーウッド主演)でアベス修道院長を演じ、批評家の絶賛を受ける。舞台の模様はNBCにより生放送され、全米で約1850万人が視聴した。

2016年、「レディ・デイ・アット・エマーソンズ・バー&グリル」における演技により、4度目のエミー賞ノミネート。2009年にCBSの法廷ドラマ「ザ・グッド・ワイフ(グッド・ワイフ)」で米連邦検事リズ・ローレンスを演じた後、2018年に同役で「ザ・グッド・ファイト(グッド・ファイト)」のシーズン・レギュラーに参加。また、スペクトラム・オリジナルスとCBSスタジオズの共同製作によるパンデミックドラマ「ザ・バイト」(全6話)では、テイラー・シリングやスティーヴン・パスクールと共演している。

ロニー・プライス (監督/演出)

グレン・クローズ主演「サンセット・ブレヴァード(ミュージカル『サンセット大通り』)」(ブロードウェイ版、イングリッシュ・ナショナル・オペラ版)、エマ・トンプソン、ブリン・ターフェル主演「スウィーニー・トッド」(イングリッシュ・ナショナル・オペラ版、リンカーン・センター版)、「カルーセル(回転木馬)」(イングリッシュ・ナショナル・オペラ版)を演出。

ブロードウェイでの代表作に、オードラ・マクドナルド主演「レディ・デイ・アット・エマーソンズ・バー&グリル」(HBO版およびウェストエンド版の演出も担当)、「110イン・ザ・シェイド」、「”マスター・ハロルド“・・・アンド・ザ・ボーイズ」、「サリー・マー・アンド・ハー・エスコーツ」(ジョーン・リバーズ、エリン・サンダースとの共同脚本)、「アーバン・カウボーイ」、「ア・クラス・アクト」(リンダ・クラインと共にトニー賞ミュージカル脚本賞にノミネート)などがある。演奏にニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団を迎えた作品に、「カンパニー(カンパニー〜結婚しない男〜)」、「ソンドハイム:ザ・バースデイ・コンサート」(エミー賞受賞)、「パッション」などがある。

舞台版を演出した「スウィーニー・トッド」(エミー賞受賞)、「カンパニー(カンパニー〜結婚しない男〜)」、「キャメロット」、「キャンディード」では、テレビ用映像収録版の監督も手掛けている。監督を務めたドキュメンタリー映画「ベスト・ワースト・シング・ザット・エヴァー・ハプンド」は、ニューヨーク映画祭でのプレミア上映後、ニューヨーク・タイムズが選ぶ2016年の映画ベスト10に選出された。

ラニー・ロバートソン (脚本)

伝説的なアーティストや、彼らが直面する社会との軋轢を描いた戯曲で知られる。代表作は、「ナスティー・リトル・シークレッツ」、「ジ・インサニティ・オブ・メアリー・ジラード」、「バック・カウンティ・クライムス」、「レディ・デイ・アット・エマーソンズ・バー&グリル」(2014年、ブロードウェイ初演)。

これまでに手掛けた戯曲は、国内はもちろん海外でも広く上演されている。全米劇作家組合、東部全米脚本家組合劇作家・作曲家協会に所属。

【楽曲一覧】

アイ・ワンダー・ウェア・アワ・ラブ・ハズ・ゴーン
バディ・ジョンソン作詞・作曲

ウェン・ア・ウーマン・ラブス・ア・マン(女が男を愛する時)
バーニー・ハニゲン、ゴードン・ジェンキンズ作曲、 ジョニー・マーサー作詞

ワット・ア・リトル・ムーンライト・キャン・ドゥ(月光のいたずら)
ハリー・ウッズ作詞・作曲

クレイジー・ヒー・コールス・ミー(クレイジー・ヒー・コールズ・ミー)
カール・シグマン作曲、ボブ・ラッセル作詞

ピッグ・フット(アンド・ア・ボトル・オブ・ビアー)
ウェスリー・ウィルソン作詞・作曲

ベイビー・ドール
ベッシー・スミス、ハロルド・ウェブマン作詞・作曲

ゴッド・ブレス・ザ・チャイルド
アーサー・ハーツォグ・Jr、ビリー・ホリデイ作詞・作曲

フーリン・マイセルフ
ジャック・ローレンス、ペーテル・ティントゥリン作詞・作曲

サムバディズ・オン・マイ・マインド
アーサー・ハーツォグ・Jr、ビリー・ホリデイ作詞・作曲

イージー・リヴィン
ラルフ・レインジャー、レオ・ロビン作詞・作曲

ストレンジ・フルート(奇妙な果実)
アベル・ミーロポール作詞・作曲

テイント・ノーバディズ・ビジネス・イフ・アイ・ドゥー
ポーター・グレンジャー、エヴェレット・ロビンス作詞・作曲

ドント・エクスプレイン
アーサー・ハーツォグ・Jr、ビリー・ホリデイ作詞・作曲

ワット・ア・リトル・ムーンライト・キャン・ドゥ(リプライズ)(月光のいたずら)
ハリー・ウッズ作詞・作曲

ディープ・ソング
ジョージ・コーリー、 ダグラス・クロス作詞・作曲

【受賞】

トニー賞® 演劇主演女優賞(2014年) オードラ・マクドナルド
トニー賞® 演劇音響デザイン賞(2014年) スティーヴ・キャニオン・ケネディ

配給:松竹 ©BroadwayHD/松竹
〈米国/2016/ビスタサイズ/90分/5.1ch〉日本語字幕スーパー版

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