こんにちは! 松竹ブロードウェイシネマ新人女子部員のYuriです。ブロードウェイミュージカル初心者の私が、ミュージカルや演劇の素晴らしさについて気ままに発信! 今回は『ビリー・ホリデイ物語 Lady Day at Emerson's Bar & Grill』の監督/演出を務めたロニー・プライスさん注目。後編では、代表作で有名なミュージカル『サンセット大通り』と、「スウィーニー・トッド」についてお話しします!
カバー画像:『ビリー・ホリデイ物語 Lady Day at Emerson's Bar & Grill』より ©Evgenia Eliseeva

松竹ブロードウェイシネマ新人女子部員ブログ『マイブロードウェイ』。洋楽・ミュージカル映画好きなアラサー女子がミュージカルについて気ままにおしゃべり。歌やダンス、演技や衣装などなど…心躍るミュージカルの世界に没頭していきます。

(続き)ロニー・プライスさんに注目!

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ビリー・ホリデイ物語 Lady Day at Emerson's Bar & Grill』を筆頭に、あらゆる作品を手掛けてきたロニー・プライスさん。舞台の演出においてはブロードウェイ版・ウエストエンド版の他に、テレビ収録版も監修されており、一貫して作品に携わるご活躍ぶりはまさに演出のプロフェッショナル!

トニー賞ノミネートやエミー賞受賞の他に、ドキュメンタリー映画「ベスト・ワースト・シング・ザット・エヴァー・ハプンド」においては、ニューヨーク・タイムズが選ぶ2016年の映画ベスト10に選出されるなど幅広いご経歴・実績をお持ちのクリエイターさんです。

今回は、ロニー・プライスさんが手がけた代表作2作品をご紹介します。

ミュージカル『サンセット大通り』

ロンドン、ブロードウェイ、日本でも公演されているミュージカル『サンセット大通り』。ご存知の方や、観たことがある方も多いのではないでしょうか?

本作は、1950年の映画「サンセット大通り」が原作となったミュージカル作品で、映画はなんとアカデミー賞11部門ノミネート 3部門受賞している超名作映画なのです。

物語は、サイレント映画時代の栄光が忘れられない大女優 ノーマ・デズモンドの執着と孤独、ハリウッド映画業界の光と闇の実態を描いたストーリー。

1993年にロンドンで初演。1995年のブロードウェイ版ではトニー賞最優秀ミュージカル作品賞、主役ノーマを演じたグレン・クローズさんが最優秀ミュージカル主演女優賞を獲得、その他計7部門を受賞するなど大きな話題となりました。

グレン・クローズさんは、映画・舞台でご活躍される大女優さんとして知られていますよね。さらに今後ミュージカル版が映画化されるようで、グレン・クローズさんが引き続きノーマ役を演じるらしい…!? ですよ。今後の展開やニュースに期待したいですね!!

「スウィーニー・トッド」

「スウィーニー・トッド」と聞くと、ティム・バートン監督のホラー映画『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』(2007)が思い浮かぶ方も多いかもしれません。

そもそも「スウィーニー・トッド」とは、19世紀イギリスの小説に登場する架空の連続殺人鬼のことで、映画やミュージカルはこの人物を題材としており、ジョニー・デップがこの役を演じたことでイメージされる方も多いかもしれませんね。

理髪師ベンジャミン・バーカーの悲劇と復讐を描いた本作。ブロードウェイでの初演は1979年で、1989年度にトニー賞に6部門ノミネート、ミュージカル演出賞とミュージカル音響デザイン賞を受賞しています。

ロニー・プライスさんは、エマ・トンプソンさん(画像)、ブリン・ターフェルさんが主演版と舞台版「スウィーニー・トッド」を手がけています。エマ・トンプソンさんも映画・舞台で活躍する大女優さんで、2018年はその功績を讃え、大英帝国勲章も叙勲されています。

ロニー・プライスさんが手がける作品はどれも名作が多く、ファム・ファタール(運命の女)のような女性が多い気がします。揺るぎない、というか、、唯一無二というか、、強さがある女性のイメージという意味で!です。

『ビリー・ホリデイ物語 Lady Day at Emerson's Bar & Grill』

©Evgenia Eliseeva

ロニー・プライスさん監督作『ビリー・ホリデイ物語 Lady Day at Emerson's Bar & Grill』、ぜひ劇場でご覧ください。

ではまた次回お会いしましょう〜!

『ビリー・ホリデイ物語 Lady Day at Emerson's Bar & Grill』
2023年3月10日(金)より全国順次限定公開!

『ビリー・ホリデイ物語 Lady Day at Emerson's Bar & Grill』

youtu.be

── 愛に飢えても差別に負けない時代のカリスマ、ビリー・ホリデイを知らずして、人に伝わる“歌”は語れない。

史上初! トニー賞®全女優賞部門を6度受賞、アメリカの舞台エンターテイメント界において最多受賞を誇る、ブロードウェイ界の大スターで看板女優、オードラ・マクドナルドの代表作、そしてトニー賞®受賞作品!

ストーリー
時は1959年、舞台はフィラデルフィアのとある寂れたジャズクラブ。これから観客の面前で繰り広げられるのは、死を4ヶ月後に控えたビリー・ホリデイによる最後のパフォーマンスである。本作は、10曲を超える楽曲の数々に、辛辣で時にユーモラスな回想を交えながら、歌姫の姿とその音楽的世界観を魅力的に描き出していく。ニューオーリンズのカフェ・ブラジルで有観客上演された舞台を収録した「レディ・デイ・アット・エマーソンズ・バー&グリル」。6度のトニー賞に輝くオードラ・マクドナルドがジャズ界の伝説的な歌姫に扮し、歴史に残るパワフルなパフォーマンスを披露する。

トニー賞® 演劇主演女優賞(2014年)オードラ・マクドナルド
トニー賞® 演劇音響デザイン賞(2014年)スティーヴ・キャニオン・ケネディ

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配給:松竹 ©BroadwayHD/松竹
〈米国/2016/ビスタサイズ/90分/5.1ch〉日本語字幕スーパー版

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