カバー画像:『ビリー・ホリデイ物語 Lady Day at Emerson's Bar & Grill』より ©Evgenia Eliseeva
松竹ブロードウェイシネマ新人女子部員ブログ『マイブロードウェイ』。洋楽・ミュージカル映画好きなアラサー女子がミュージカルについて気ままにおしゃべり。歌やダンス、演技や衣装などなど…心躍るミュージカルの世界に没頭していきます。
軽やかで華やか。だれもがご機嫌になる音楽
今週もブログ『マイブロードウェイ』を更新していきます!\\\\٩( 'ω' )و ////
よろしくお願いします♪
突然ですが、みなさんは “ジャズ” と耳にするとどんなイメージがありますか?
私の場合「シャンシャンシャンシャン…」とシンバルが小刻みに鳴り響き、力強いトランペットの音色がバーンと登場し、おしゃれなサックスと軽やかなピアノが交差するようにメロディーを奏でて・・・
・・・と、こんな感じで脳内におしゃれな音楽が自動的に再生されます(笑)
おそらく、映画『ラ・ラ・ランド』(2016)に影響されているのかな、と。
主人公ミア(エマ・ストーン)が、恋人セブ(ライアン・ゴズリング)の演奏するジャズピアノとバンドのメロディーに合わせ、軽やかにご機嫌に踊る姿が今にも目に浮かびます。
クラシックやロック、ポップスなどあらゆる音楽ジャンルがありますが、ジャズは前述の通り、“おしゃれ”なイメージを持っている方が多いのでは、と思います。
ではそのジャズ音楽は、一体どのように生まれたのか。どんな歴史があるのでしょうか。
今回のブログでは、ジャズの歴史背景に注目したいと思います!
ジャズ音楽の歴史
ジャズの起源はなんと今から約100年以上前。
20世紀初頭(1900〜1910年頃)、アメリカ南部にある「ニューオリンズ」が発祥の地とされています。
このマップの通り、港に面していることから輸出港として栄えていた街。
アメリカ人以外にもフランス人やスペイン人などあらゆる人種が集まっており、多種多様な文化が誕生する場所だったそうです。
また、ニューオリンズには、アフリカ南部から連れてこられた黒人も多く存在し、ワーク・ソング(労働をしているときに歌う歌、のちのブルースに発展する)やゴスペルなどの宗教歌など南部の音楽が持ち込まれました。
さらに「クレオール」と呼ばれる欧州と黒人の間に生まれた人がいました。クレオールの人たちは、ヨーロッパの音楽とアフリカの音楽の掛け渡し的存在だったそうで、この音楽の出会いこそ!ジャズ音楽の誕生だったそうです。
西洋音楽とアフリカ音楽が融合。こうしてジャズ音楽が世に広まっていった・・・ふむふむ。
ブログ後編では、ジャズ音楽の発展に注目したいと思います。
ちなみに、ジャズ界の伝説ビリー・ホリデイが生まれたのは1915年。アメリカのボルチモア出身。ジャズ発祥の地ニューオリンズから約1,800km(1,165マイル)先の場所でした。
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『ビリー・ホリデイ物語 Lady Day at Emerson's Bar & Grill』
2023年3月10日(金)より全国順次限定公開!
── 愛に飢えても差別に負けない時代のカリスマ、ビリー・ホリデイを知らずして、人に伝わる“歌”は語れない。
史上初! トニー賞®全女優賞部門を6度受賞、アメリカの舞台エンターテイメント界において最多受賞を誇る、ブロードウェイ界の大スターで看板女優、オードラ・マクドナルドの代表作、そしてトニー賞®受賞作品!
ストーリー
時は1959年、舞台はフィラデルフィアのとある寂れたジャズクラブ。これから観客の面前で繰り広げられるのは、死を4ヶ月後に控えたビリー・ホリデイによる最後のパフォーマンスである。本作は、10曲を超える楽曲の数々に、辛辣で時にユーモラスな回想を交えながら、歌姫の姿とその音楽的世界観を魅力的に描き出していく。ニューオーリンズのカフェ・ブラジルで有観客上演された舞台を収録した「レディ・デイ・アット・エマーソンズ・バー&グリル」。6度のトニー賞に輝くオードラ・マクドナルドがジャズ界の伝説的な歌姫に扮し、歴史に残るパワフルなパフォーマンスを披露する。
トニー賞® 演劇主演女優賞(2014年)オードラ・マクドナルド
トニー賞® 演劇音響デザイン賞(2014年)スティーヴ・キャニオン・ケネディ
配給:松竹 ©BroadwayHD/松竹
〈米国/2016/ビスタサイズ/90分/5.1ch〉日本語字幕スーパー版