皆さま、いかがお過ごしでしょうか。松 竹子と申します。
「松竹ブロードウェイシネマ」のプロデューサーとして、日々、皆さんから沢山のことを教えていただいています。感謝の気持ちを込めて、海外のエンターテイメント界から、気になる事柄や人物にフォーカスする「松 竹子のブログ日記」がスタートすることになりました。
よろしくお願いします!
先日の『キンキーブーツ』アンコール上映では、沢山のお客様にご来場いただき、ありがとうございました!小生は各作品のプレスシートやチラシのイントロダクションを執筆しているのですが、特典のプレスシートもお楽しみいただけますと嬉しいです。
今回は、米国ニューヨーク・ブロードウェイ劇場の「今」をお話したいと思います。

ブロードウェイの “今”

昨年の5月、ニューヨークの州知事が、ブロードウェイ閉鎖を解除すると発表しました。
その後、待ちに待ったミュージカル・演劇やスターたちがブロードウェイへ戻って来ました。
そのカムバックはとてもスムーズな開始となりました。しかし、米国の祝日である感謝祭やクリスマス、年末年始になると、新種のコロナウィルスが再来します。結果、今年はじめには興行が落ちはじめ、いくつかの舞台がカーテンの幕を下ろしました。それでも3月ごろには、全てのブロードウェイ劇場中、約半分である19劇場が底力を見せている様子が頼もしいほどでした。
しかしながら、再び感染力の強いコロナウィルスが猛威を振るい、『セックス・アンド・ザ・シティ』でも有名なサラ・ジェシカ・パーカー出演作品(下記ご参照)を含めた看板スターたちの感染により、数作品がダメージを被る結果になりました。

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そんな障害を経ても、たくましいニューヨークは、コロナウィルスとの共存を図るかのごとく、現在は、ブロードウェイとオフ・ブロードウェイ劇場を合わせて約34演目が軒を連ねています。そして、ニューヨークでは恒例のミュージカル・イヴェント「ブロードウェイ・イン・ブライアントパーク」も8月に開催される予定です。一日も早く、ブロードウェイが元の活気を取り戻すことを心から祈っています。

ブロードウェイの多様性

もう一つ、ブロードウェイの変化として挙げられるのは、「多様性」ではないでしょうか。
そのキャストやクリエイターに様々な人種を採用するニュースを良く聞くようになりました。本当に素晴らしいことだと思います!
これは、黒人男性が白人のポリスマンにより殺害された事件によりはじまった、Black Lives Matter運動や、アジア系の人たちへの相次ぐ暴力事件などが影響していると言われています。
例えば、筆者が敬愛しているミュージカル『オペラ座の怪人』(下記ご参照)は、メインのクリスティン役をエミリー・クアチュウさんが演じています。とても素敵ですね!

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そこで、「多様性」と言う事で、「松竹ブロードウェイシネマ」シリーズの中でも、ブロードウェイ版『ロミオとジュリエット』は、ジュリエット役をコンドラ・ラシャドさんが熱演しています。魅力的なコンドラさんに釘付けになること間違いなしです!
下記から絶賛配信中ですので、良かったらご視聴をお願いいたします。
多様性が響く作品を今後もお届け出来れば本望です。ご拝読をありがとうございました。

『キンキーブーツ』写真クレジット:©Matt Crockett
ブロードウェイ版『ロミオとジュリエット』写真クレジット:©Robert Ascroft