こんにちは! 松竹ブロードウェイシネマ新人女子部員のYuriです。ブロードウェイミュージカル初心者の私が、ミュージカルや演劇の素晴らしさについて気ままに発信! 今回は、『パリのアメリカ人』にちなんで1940年代のフランスファッションに注目します。
カバー画像:『パリのアメリカ人』よりⒸAngela Sterling

松竹ブロードウェイシネマ新人女子部員ブログ『マイブロードウェイ』。洋楽・ミュージカル映画好きなアラサー女子がミュージカルについて気ままにおしゃべり。歌やダンス、演技や衣装などなど…心躍るミュージカルの世界に没頭していきます。

流行りにブレないヴィンテージ服

先日、友人が働くアパレルブランドが都内にてポップアップイベントを開催していたので行ってきました! 会場には新進気鋭のアーティストの作品や、アクセサリーやお洋服、お花などがたくさん並び、何とも素敵な空間でした。。

いくつか商品を見ていて、一目見て気に入ったヴィンテージ服がありました。それは、Levi'sのジャケットとRalph Laurenのシャツでした。レトロな洋服やアイテムを好む私にとって運命的な出会いを感じ、即購入しました(Ralph Laurenのシャツは友人セレクトの商品だったようで、それも何より嬉しかったです笑)

やはりクラシカルで品が良いものは、どんなに時代が変わっても確固たるスタイルがあり、ブレない存在感があります。流行り廃りがなく、シンプルでコーディネートの組み合わせがしやすいのが、ヴィンテージ服の魅力だと改めて気付かされました。これから着るのが楽しみです!

クラシカルと言えば、『パリのアメリカ人』のファッションもとても素敵ですよね! 脚長でスマートに見えるタックインのスタイルや、フワッと広がるフレアスカートなど、はじめて作品を見た際に「自分好みだ!」と心が躍ったのを記憶しています。

物語の時代背景は第二次世界大戦直後(1939-1945)の設定なので、まさにファッションの変革があった、1940年代頃のフランスのファッションが反映されているのです。

そこで今回は、この時代のファッションの特徴について『パリのアメリカ人』で登場するスタイルとあわせながらお話したいと思います。

画像1: 『パリのアメリカ人』 ⒸAngela Sterling

『パリのアメリカ人』

ⒸAngela Sterling

(ここでは女性服をメインに注目していきます)

フランス・ファッション、当時のトレンドは?

フランスのファッションを語る上で欠かせないのが、偉大なるファッションデザイナーで企業家のココ・シャネル。シャネルは、現代でも確固たる地位を築いているブランドであることは言うまでもありませんね。

ココ・シャネルは20世紀初頭から活躍し、女性服へのジャージー生地の導入や、利便性と女性らしさを兼ね備えたスーツ、かの有名な香水『シャネルNo.5』など、現代のファッションにおいても多大なる影響を与えました。

中でも、CHANELを象徴するもののひとつとして挙げられるのが、1926年に発表したリトル・ブラック・ドレス。元々、喪服として認識されていた黒一色のドレスをファッションとして初めて展開し、フランスだけでなくアメリカなどでも大人気を集めました。有名な女優たちが数々映画にて着用していたことも有名ですね。

『パリのアメリカ人』でも後半にリズが真っ黒な衣装を着ていたのも印象的でしたよね。そう言えば、ショートヘアスタイルもココ・シャネルに似ているような気も…?しますね(詳しくは本編をチェックしてみてくださいね!)

ココ・シャネルの躍進により、女性のファッションにさまざまな変革が起きていた1920〜1930年代ですが、その後世界恐慌や第二次世界大戦が巻き起こります。

そして、1940年代。『パリのアメリカ人』でも描かれていましたが、当時のフランスはナチスの占領下にあったため洋服造りが自由にならず、“ファッションは贅沢だ”という概念もあり、ファッション業界自体はとても厳しいものだったそう。

そんな時代で革命を起こしたのが、ファッションデザイナー クリスチャン・ディオール。1947年、ナチスからの独立後初めて発表した「ニュー・ルック」コレクションは当時のフランスだけでなく世界的にも大きなセンセーションを巻き起こしました。

特徴である、くびれたウエスト、長くてフワッと広がるプリーツスカートは、その見た目から数字の8である「8ライン」とも呼ばれており、動きやすくもエレガントで女性らしいデザインは、圧倒的な人気を集めました。

画像2: 『パリのアメリカ人』 ⒸAngela Sterling

『パリのアメリカ人』

ⒸAngela Sterling

『パリのアメリカ人』でも、美しいプリーツスカートを着た女性がたくさん登場しますね。ターンをした際に、スカートがひらりと広がるのがお花が咲くようでとても印象的でした。軽やかで丸みがあり、エレガントなデザイン。1940年代を生きる女性も現代を生きる女性も同じときめきを感じるに違いないでしょう。

ガーシュウィンの音楽も同じくですが、やはりクラシックは強い! クラシック音楽・ファッション・インテリアは、時代が移り変わろうとも、色あせることなくたくさんの人々の心に響く強さや魅力がある、と改めて感じました。

いろいろ学んでいくと、この時代のカルチャーや人々が見ていた景色などもっと知りたくなりました…。これから劇場で作品をご覧になる方は、ぜひ『パリのアメリカ人』の素敵なファッションにも注目してみてくださいね!

画像3: 『パリのアメリカ人』 ⒸAngela Sterling

『パリのアメリカ人』

ⒸAngela Sterling

11月からも、まだまだ追加上映ですっ!!

11月からも『パリのアメリカ人』はまだまだ上映します!
現在上映中の映画館と、11月5日(金)上映スタートする映画館はこちらです↓ 上映時間をご確認の上、劇場までぜひお越しくださいませ。

\現在上映中!!/

東劇【東京】

公式サイトはこちら

池袋シネ・リーブル【東京】

公式サイトはこちら

\11月5日(金)~上映スタート/

アイシティシネマ【長野】

公式サイトはこちら

宮崎キネマ館【宮崎】

公式サイトはこちら

ではまた次回お会いしましょう!

パリのアメリカ人
大ヒット・全国順次限定公開中!

上映劇場はこちら

画像: 『パリのアメリカ人』 youtu.be

『パリのアメリカ人』

youtu.be

歴史にのこるアカデミー賞受賞映画、名作恋愛ミュージカルを舞台化!トニー賞に輝く、ブロードウェイ・プロダクションとキャストが贈る、最上級ブリティッシュ・エンタテインメント!

【ストーリー】
主人公ジェリー・マリガン(ロバート・フェアチャイルド)は、アメリカ人の退役軍人。戦争が終結し、多くの希望やチャンスに満ちあふれたパリで、画家を目指している。ジェリーが若く美しいダンサー、リズ(リャーン・コープ)と運命的な出会いを果たすと、終戦後のパリの街並みを背景に、芸術や友情、恋をめぐる官能的かつ現代的なロマンスが展開する。

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©BroadwayHD/松竹
〈英国/2018/ビスタサイズ/139分/5.1ch〉日本語字幕スーパー版

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