カバー画像 ©Matt Crockett
松竹ブロードウェイシネマ新人女子部員ブログ『マイブロードウェイ』。洋楽・ミュージカル映画好きなアラサー女子がミュージカルについて気ままにおしゃべり。歌やダンス、演技や衣装などなど…心躍るミュージカルの世界に没頭していきます。
日常から脱却することができる魔法の空間
最近は便利なサービスが多く、隙間時間を見つけては趣味の映画鑑賞に勤しんでいる私ですが、、やっぱり映画作品は映画館で観ることに尽きる!と、ここ最近強く感じています。
自宅だと好きなお菓子を食べながら、トイレも気にせずにゆったり観ることができて「あれ?なんでこんな展開になったんだっけ?」なんてときも少し前のシーンに巻き戻しができるので、それはそれで嬉しいところもありますが、やはりどうしても没入感に欠けてしまいがち…。
急な来訪やスマホの通知などもあり、映画の世界から現実世界へと引き戻されてしまうフックも色々と潜んでいるため、「やっぱり映画は映画館でないと!!」という方も多いのでは、と思います。
映画館と言えば、今回の緊急事態宣言では規制が緩和され、都内を中心とした映画館の営業が再開することになりましたね!
これまでに施行された緊急事態宣言では、強い措置が必要との理由により映画館も休業要請の対象となり、「映画館も休業か…」と悲しい気持ちになっていた方も多かったと思います。
休業要請下において、全興連・都興組より2021年5月11日に「映画を愛する皆様へ」と題した声明文が発表されました。
全興連・都興組から「映画を愛する皆様へ」と題した声明文が本日出されました。共有いたします#映画館への休業要請に抗議します #SaveTheCinema pic.twitter.com/SsBvTSKCuY
— SAVE the CINEMA (@save_the_cinema) May 11, 2021
また、5月24日には配給大手4社による業界団体・日本映画製作者連盟より「『映画館』再開の要望について」という声明文も発表。措置に対する平等性の疑問やこれまでに映画館でクラスターが起こっていないこと、感染症対策に万全を期すことを踏まえ、6月1日からの営業再開に対して理解を求める姿勢を強く訴えました。
声明文の訴えもあり、今回の緊急事態宣言において東京と大阪では百貨店や映画館などに対する営業制限が一部緩和。東京都の映画館は収容率50%まで、営業時間21:00までの営業、大阪府では土日の休業の要請は受けているものの、制限付きでの映画館営業が認められることになりました。
もちろんまだまだ油断できない状況ではありますが、映画館が再開されることは映画業界だけでなく、映画やエンターテイメントを愛するファンにとって大変喜ばしいことですよね。
映画館で笑う。映画館で泣く。または映画館でデートする。少し前までは当たり前にできていたことができなくなってしまうなんて、大昔の映画人や俳優たちもこれには驚きですよね。
私は、笑える場面でドッと劇場が一体となって笑ったり、感動で涙が止まらないときに周りの席からも鼻をすする音が聞こえたり、観賞後の通路などで作品についての感想が聞こえたりする映画館のひとときがとても大好きです。
皆さんもそうですよね??
そんな映画ファンの方はもちろんですが、ミュージカルファンの方にもぜひお伝えしたいのが、
『キンキーブーツ 』の再上映についてです!
世界中のファンが虜になったブロードウェイミュージカル作品『キンキーブーツ』が、一部の映画館にて上映を再開しています。
緊急事態宣言のため映画館に観に行けなかった方、前から作品が気になっていた方、もう一度映画館で観たいと思っていた方など、いろんな想いを抱えながら心待ちにしていた方もいらっしゃると思います。
作品をご覧になった方から「すごく良かった」「感動して涙が止まらなかった」「面白かったし泣けた」など作品に対する想いがWebにたくさん溢れています…!(素敵なコメントは後ほどご紹介したいと思います!)
ぜひこの機会に映画館で『キンキーブーツ』の世界を満喫してみてはいかがでしょうか?一生忘られない感動体験が待っています!
上映劇場や詳細などはこちらのページにてご確認ください↓
こんな時代だからこそ『キンキーブーツ』に勇気を貰う
みんなと同じより、自分の個性で生きてみる。
さて、この度再上映しているブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』ですが、一言聞くと、豪華なステージで繰り広げられる歌やダンスがイメージされると思いますが、それだけに留まらないところが最大の魅力であり、たくさんのファンから支持を得る理由だと私は思います!
破綻寸前の靴工場を舞台に、逆境に諦めないチャーリーの勇姿や、ありのままの自分を受け入れることの大切さを訴えるローラの強さ、親子の確執を乗り越え、本当の自分を見出すチャーリーとローラなどなど…心に刺さるストーリーがたくさん散りばめられています。
まさに夢のような世界を作り上げたハーヴェイ・ファイアスタインの脚本はとても素晴らしく、作詞・作曲を務めたシンディ・ローパーの楽曲も世界観をさらに盛り上げます。
目の前がパッと明るくなるパフォーマンスに目を輝かせながらも、心がジーンと温まる『キンキーブーツ』。
今こそ、心のあり方が問われる昨今。
差別や偏見を越えた本当の友情&サクセスストーリーを描く本作品は、現代人の心のサプリになるに違いないと私は思っています!!
心温まる十人十色の想い
『キンキーブーツ』が2021年3月から公開され、さまざまな熱い想いをWebやSNSでお見かけしました。
楽曲やシーンが頭から離れない、本場のウエストエンドに行ってみたいといったコメントに、何度うなずいたことでしょうか…。
ここで素敵なコメントをいくつかピックアップさせていただきました!
ミュージカルの持つ高揚感に酔いしれて、簡単に言えば人を元気にしてくれる力を改めて思いました。
引用元:映画 「キンキーブーツ」ダイナミックな人間賛歌
映画館でこんな経験、初めてです。
引用元:人生初の2度見。映画 『キンキーブーツ』 に心奪われる
結果、すごく良かった!!
コロナの影響も色々ある昨今ですがミュージカルや演劇、ショーが好きな方、絶対にハッピーエンドで盛り上がれるから観に行ってほしい!引用元:映画「キンキーブーツ」松竹ブロードウェイシネマ
映像化してくれて嬉しいのは、心の芯をのぞかせるような繊細なシーンに、表情をアップしてくれること。
より気持ちが迫ってくるようにかんじます。引用元:ウエストエンド版キンキーブーツ(Kinky Boots)を鑑賞してきた@丸の内ピカデリー
『キンキーブーツ』の素晴らしさが改めて身に染みますね…。また、舞台ではなく映画館で作品が観れることの良さや、ウエストエンド版の魅力などの声もお見かけして、心がさらに熱くなりました。
また、私も同感でしたが、ローラやエンジェルスたちから女性らしさを学んだという意見も多数お見かけし、それぞれ『キンキーブーツ』への楽しみ方に共感したり、新たな発見があったり、そこがまた素敵だなぁと思いました。
新型コロナウイルスとの闘いが長期化する昨今。未来への不安を抱きながら、感染対策を行い、なんとか工夫して日々の生活のクオリティを保っている日常。
今こそ、『キンキーブーツ』の力で元気になってもらいたいです!!ぜひ劇場にてご覧ください!!
キンキーブーツ
全国限定公開中!
舞台はイギリスの倒産しそうな靴工場。自分の意思に反して、跡継ぎのチャーリーは経営困難に苦しむ。そんな中、チャーリーはドラァグクィーンのローラと仲間たちに出会う。外見も振舞いも違うチャーリーとローラ。しかし思いがけない2人の共通点から、物語は意外な新展開を見せるー。
ではまた次回お会いしましょう!