「ホリデイ・イン」の魅力について、ご紹介します。

「ホリディ・イン」と言えば・・
ビング・クロスビー

画像: 『ホリデイ・イン』 ©BroadwayHD/Joan Marcus Photography/松竹

『ホリデイ・イン』                                  

©BroadwayHD/Joan Marcus Photography/松竹

「ホリディ・イン」・・アーヴィング・バーリンの名曲が散りばめられていますが、なんと言ってもまず「ホワイト・クリスマス」でしょう。このミュージカルの元になっている往年のパラマウント社の映画「スウィング・ホテル」(1942年)のなかでビング・クロスビーがスウィートな歌声を披露し、たちまち全米のファンを魅了しました。ライヴァルにフレッド・アステアというのがまた絶妙な顔合わせです。ビングが主役のジム・ハーディ役を演じたこの作品は彼の19本目の出演映画でした。ワシントン生まれのビング・クロスビーは、1926年に花形歌手として、当時全米最高の人気バンドのポール・ホワイトマン楽団でデビューしました。1930年代にラジオ放送の普及によりマイクロフォンが進化したことから、大声を出さず、甘い声で、ときに囁くように、包み込むようにマイクにのせて歌う"クルーナー唱法"を考案しました。甘い歌声のパイオニア。「ホワイト・クリスマス」は4500万枚!の大ヒットとなりました。

松竹ブロードウェイシネマでも歌われていますが、モノクロの映画とはまた違った、ライブならではの若々しい歌声も魅力です。

ビング・クロスビーは晩年まで世界中のステージに立ちファンを魅了しましたが、ついに来日はしませんでした。1977年の秋に待望の日本公演が決まったのですが、来日直前、マドリッドのゴルフ場でハーフ・ラウンドを済ませたところでハートアタックに倒れ天国に旅立ちました。いまでも、日本公演のチケットを払い戻しせずに大事に持っている方がいらっしゃいます。

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