カバー画像:『ザ・ウィローズ The Wind in the Willows』より ⒸMarc Brenner
松竹ブロードウェイシネマ新人女子部員ブログ『マイブロードウェイ』。洋楽・ミュージカル映画好きなアラサー女子がミュージカルについて気ままにおしゃべり。歌やダンス、演技や衣装などなど…心躍るミュージカルの世界に没頭していきます。
ファンタジーに不可欠なクリエイターチーム!
制作チームが同じのミュージカル『メリーポピンズ』と『ザ・ウィローズ The Wind in the Willows』の共通点について注目。前編にて『メリーポピンズ』の原作などを振り返りました。
『メリーポピンズ』と『ザ・ウィローズ The Wind in the Willows』の脚本を務めたのは、どちらも「ダウントン・アビー」で有名なジュリアン・フェローズさん。そして作曲・作詞を務めたのは、ジョージ・スタイルズさんとアンソニー・ドリューさん。なんと日本版でも脚本家と音楽陣など、クリエイター陣はほとんど同じ方々だそうですよ。
夢とファンタジーの世界を描いた両作品ですが、実際にどんなところが共通点として挙げられるか、私が個人的に気になった点をいくつか挙げていきたいと思います(*^^*)
児童文学の世界を具現化
まず、どちらも児童文学の名作が原作ということがひとつ挙げられます。過去や現在に至っても何度も映画や舞台化されているのは、時代が変わっても変わることのない大切な心の在り方について描かれていることが重要なポイントだと私は思います。
生きることにおいて大切な道徳心を学べるのが両作の魅力であり、そのメッセージを鮮やか過ぎるファンタジーなストーリー展開でまとめ、心に響く楽曲で立体的にしているところが何とも気持ちが良い! 大人でも何度も見返したくなるのはここに理由があるのでは、と思います。
心晴れやかになる楽曲
『メリーポピンズ』といえばあの衣装と傘が特に印象的ですが、楽曲も「聞いたことがある!」と感じる方もたくさんいらっしゃるのではと思います。私も子供のころよく口ずさんでいました(きっと発音は合っていないですが笑)。
『ザ・ウィローズ The Wind in the Willows』の楽曲も、つい口にしたくなるようなノリの良い楽曲が盛りだくさんです。ユーモアな歌詞に心を晴れやかするような軽快な楽曲、ノスタルジックな気持ちにさせる楽曲など、一度聴いたら胸に響き続けるに違いありません。
カラフルな魔法の世界
どこかに本当に存在する魔法やファンタジーの世界を丸ごと持ってきたかのような華やかなステージも共通点と言えると思います。ファンタジーはこうでなくちゃ! と言わんばかりの光景に「こんなにも楽しくて色鮮やかな世界があるのか」とうっとりしてしまいます。また、暗い場面も色深く表現されているため、明暗のギャップを際立たせてくれるような気がしますね。
また、イギリスカルチャーが反映されているようなオシャレな衣装にも、注目していただきたいところです♪
まさにファンタジーの世界に不可欠!なクリエイターチームですね。そう言えば・・『ザ・ウィローズ The Wind in the Willows』のラストのサプライズも、もしかすると共通点かもしれませんね? ぜひ劇場でお楽しみください!(*^^*)
ではまた次回お会いしましょう〜!
ザ・ウィローズ The Wind in the Willows
2022年7月8日(金)より全国限定公開
── みんなといっしょなら、こわくない! いつか、夢をかなえよう!
オリンピック開会式の映像監督と「オズの魔法使い」芸術監督・「不思議の国のアリス」演出家が放つ、大人気の英国ミュージカル! ゆかいな仲間たちが、“猛スピード”でお届けします!
<作品概要>
イギリスを代表する作家、ケネス・グレーアムの世界的に大人気児童文学作品、待望のミュージカル化!『メリー・ポピンズ』の脚本家と音楽家による、エンターテイメント界屈指のクリエイター書きおろし作!
<ストーリー>
破天荒なミスター・トードの屋敷に、チーフ・ウィーズルとギャングたちが襲い掛かる。果たして、ミスター・トード、モール、ラッティー、バジャーとミセス・オッターは、この危機を乗り越えられるのか!? 沢山の動物たちが繰り広げる、冒険と夢の物語。「仲間」たちも加わり、スリリングな旅が待ち受けている。さあ、あなたも、スーパーカーに飛び乗り、一緒に出掛けよう!
配給:松竹 ©BroadwayHD/松竹
〈英国/2017/ビスタサイズ/131分/5.1ch〉 日本語字幕スーパー版