こんにちは! 松竹ブロードウェイシネマ新人女子部員のYuriです。ブロードウェイミュージカル初心者の私が、ミュージカルや演劇の素晴らしさについて気ままに発信! 今回は、『プレゼント・ラフター』の魅力についてお話しします。
カバー画像:『プレゼント・ラフター』より ⒸSara Krulwich

松竹ブロードウェイシネマ新人女子部員ブログ『マイブロードウェイ』。洋楽・ミュージカル映画好きなアラサー女子がミュージカルについて気ままにおしゃべり。歌やダンス、演技や衣装などなど…心躍るミュージカルの世界に没頭していきます。

周囲の人々を魅了させてしまう〝ダンディズム〟とは?

さて。今週もブログ更新していきます! よろしくお願いします(*^^*)

先週のブログでは『プレゼント・ラフター』の舞台、ロンドンのエンタメについてお話しました。

今回は、『プレゼント・ラフター』のここ好き!と題して、作品の魅力についてお話ししたいと思います。

男女ともに憧れの的! 主人公ギャリー

ⒸSara Krulwich

『プレゼント・ラフター』の魅力はまずは何と言っても、ケヴィン・クラインが演じる主人公ギャリー!!!

1900年代前半に活躍するミドルエイジの大人気喜劇役者、という設定なのですが、彼の魅力的な人柄や完璧な容姿に女性はもちろん、男性まで惹きつけてしまうのです。。

そんなギャリーを一言で表現するならば〝ザ・ダンディズム〟
溢れ出るようなカッコ良さが画面越しにひしひしと感じられます。

ギャリーの性格はこんなことが挙げられるのではないでしょうか。

  • 何でも聞き入れてしまう優しさ
  • 素直、だけどミステリアス
  • 人から嫌われることを恐れない

この3点は、ストーリーが展開していく毎に変化していく要素でもある、と思います。この性格によりギャリーはいつしか常に演じている自分に迷い込んでしまう。。ギャリーが仮面を被っていることに気付いた人は、本当のギャリーを知りたくなり「あなたをもっと知りたい!」「支えになる」とどこからともなく集まってきてしまうのです(笑)

また、ダンディズムの象徴でもあると思いますが、ファッションの着こなしやスマートな所作も魅力です。

素敵なジャケットやガウン、ストールや帽子などとても洗練されたアイテムがたくさん登場しますが、ギャリーがかっこ良く着こなしているのか、それらを身につけることでかっこ良い風格が増しているのか。。きっとどちらでもあると思いますが、品の良さ・質の良さがダンディズムを象徴しているのでは、と思います。

おそらく演出のポイント?でもあると思いますが、ギャリーは来客のたびに鏡で自分の容姿をチェックします。常に完璧な自分でいたい、カッコ良さは欠かせない、といったギャリーの意識の高さが伺えますが、自分へのスイッチを入れている様子にも感じられますね。

番外編

最後に、こちらもまさにダンディズム満点!? なおふたりをご紹介したいと思います。

『プレゼント・ラフター』原作者のノエル・カワード(1899-1973)※写真右とイギリスの名優ローレンス・オリヴィエ(1907-1989)※写真左 のお二人です。とてもダンディーですね…!

ちなみに先週のブログ前半にて、「ローレンス・オリヴィエ賞」についてお話をしましたが、まさにこの方がローレンス・オリヴィエご本人。カッコ良いですね。

後半ブログは金曜日に更新予定です!
ではまた次回お会いしましょう〜!

プレゼント・ラフター
2022年3月11日(金)全国順次限定公開

松竹ブロードウェイシネマ「プレゼント・ラフター」

youtu.be

──人間は、いくつになっても恋をする。 役者魂、ここにあり。

ケヴィン・クライン、トニー賞演劇主演男優賞受賞作品!そして『アベンジャーズ』のコビー・スマルダーズ、待望のブロードウェイ・デヴュー作!

<ストーリー>

“お相手の本音、おしえますー。” ブロードウェイが熱狂した恋愛アカデミー⁉

舞台は1900年代前半、『キンキーブーツ』誕生の地イギリス・ロンドン。主人公ギャリーはミドルエイジの大人気喜劇役者。腐れ縁の(元?)妻、自分の事を親よりも知っている秘書、恋仲の女流作家と、ギャリーに好意を持つ男性作家に若い女性―。今日も個性的な面々に囲まれながら、本心を言い出せないギャリー。果たして、ギャリーは最後まで“プレゼント・ラフター(今の笑い)”を演じきることが出来るのか!?

配給:松竹
©BroadwayHD/松竹
〈米国/2017/ビスタサイズ/136分/5.1ch〉日本語字幕スーパー版

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