カバー画像:『プレゼント・ラフター』より ⒸSara Krulwich
松竹ブロードウェイシネマ新人女子部員ブログ『マイブロードウェイ』。洋楽・ミュージカル映画好きなアラサー女子がミュージカルについて気ままにおしゃべり。歌やダンス、演技や衣装などなど…心躍るミュージカルの世界に没頭していきます。
〝イギリスらしい〟カッコ良い音楽カルチャー
3月公開の松竹ブロードウェイシネマ作品『プレゼント・ラフター』の舞台となっている、イギリス ロンドンのエンターテイメントについて注目! 前回は舞台/演劇についてお話ししました。
今回は音楽編をお届けします(*^^*)
皆さんは、イギリスの音楽と聞くとどのようなことをイメージしますか?
おそらく多くの方が〝イギリスらしい〟軽快なギターのサウンドを想像するのでは?と思います。「UKロック」なんて言葉もありますよね。
ちなにみ個人的にはビートルズやクイーンなども大好きですが、昨年イギリスのグラミー賞とも呼ばれる最高峰アワード「ブリット・アワード2021」にて最多2冠を受賞されたデュア・リパさんが最近とても気になります。どの楽曲も踊らずにいられませんっ。
では、音楽カルチャーについて見てみましょう〜!
イギリスのあらゆる音楽シーン
前編にて、劇場がたくさん集結しているロンドンの地区「ウエスト・エンド」についてお話をさせていただきましたが、ロンドンには世界的に有名なコンサートホールもあります。
1871年に開場した「ロイヤル・アルバート・ホール」は、ヴィクトリア女王から夫のアルバート公に捧げられた演劇場。昨年で150周年を迎えた、歴史の長い場所ですね。
赤煉瓦、ドーム型のホールが特徴的で、オペラやオーケストラ以外にもスポーツイベントなども開催される有名な場所として知られています。ビートルズやジミ・ヘンドリックス、アデルなど数々なアーティストたちが、ライブを開催していました。
ちなみに、『プレゼント・ラフター』の作者ノエル・カワード氏とゆかりのある映画「007」の最新作のワールドプレミアも行われたようです。カッコ良いですねぇ。ぜひいつか行ってみたいです!
先ほどお話した通り、イギリス音楽をイメージするとロックなイメージがありますが、その中でも「パンク・ロック」が挙げられますね。
調べていて意外なことに、このパンク・ロックが誕生したのはなんとアメリカだそうで、その影響を受けたバンドがロンドンなどでたくさんデビューしたことにより、流行に至ったそうですよ。
『プレゼント・ラフター』の時代背景は1900年代前半。主人公ギャリーを筆頭に、この時代の人々はどんな音楽を聴いていたのでしょうか。劇中でもオペラについてのお話がありますので、なんだか妄想が膨らみますね。注目してみてくださいね。
ちなみに、なんとあの有名な行進曲「威風堂々」が作られたのはちょうどこの時代(1901〜19030年頃)だったそう。作曲したのはイングランドの作曲家エドワード・エルガー(1857-1934)です。テレビやCMなどいろんなシーンでこの曲を耳にしますが、100年先の時代にも広く採用されるなんてすごいですよね。
ではまた次回お会いしましょう〜!
プレゼント・ラフター
2022年3月11日(金)全国順次限定公開
──人間は、いくつになっても恋をする。 役者魂、ここにあり。
ケヴィン・クライン、トニー賞演劇主演男優賞受賞作品!そして『アベンジャーズ』のコビー・スマルダーズ、待望のブロードウェイ・デヴュー作!
<ストーリー>
“お相手の本音、おしえますー。” ブロードウェイが熱狂した恋愛アカデミー⁉
舞台は1900年代前半、『キンキーブーツ』誕生の地イギリス・ロンドン。主人公ギャリーはミドルエイジの大人気喜劇役者。腐れ縁の(元?)妻、自分の事を親よりも知っている秘書、恋仲の女流作家と、ギャリーに好意を持つ男性作家に若い女性―。今日も個性的な面々に囲まれながら、本心を言い出せないギャリー。果たして、ギャリーは最後まで“プレゼント・ラフター(今の笑い)”を演じきることが出来るのか!?
配給:松竹
©BroadwayHD/松竹
〈米国/2017/ビスタサイズ/136分/5.1ch〉日本語字幕スーパー版