こんにちは! 松竹ブロードウェイシネマ新人女子部員のYuriです。ブロードウェイミュージカル初心者の私が、ミュージカルや演劇の素晴らしさについて気ままに発信! 今回は、ジャズ音楽の歴史に注目。後編では、時代と共に姿を変えていったジャズ音楽の種類についてお話しします。
カバー画像:『ビリー・ホリデイ物語 Lady Day at Emerson's Bar & Grill』より ©Evgenia Eliseeva

松竹ブロードウェイシネマ新人女子部員ブログ『マイブロードウェイ』。洋楽・ミュージカル映画好きなアラサー女子がミュージカルについて気ままにおしゃべり。歌やダンス、演技や衣装などなど…心躍るミュージカルの世界に没頭していきます。

(続き)ジャズ音楽の歴史

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ジャズ音楽は1920年ごろからさらに発展し、時代や地域などによってあらゆるジャンルが誕生していきます。

ひと口にジャズといってもほんとうに呼び方がたくさんあるようで・・・
今回は、初期〜現代に至るまでに誕生した代表的なジャンルをざっくりまとめてみました。

ジャズ音楽の種類(ジャンル)

そもそもジャズ音楽の源には、ワーク・ソングなどから発展した「ブルース」や、当時のニューオリンズで人気を集めていた「ラグタイム(=リズミカルなピアノ演奏)」の要素が含まれており、この音楽をベースに発展していったんだそう。

まず登場するのが「ニューオリンズ・ジャズ」。管楽器(トランペット・トロンボーン・クラリネットなど)が主となり、ジャズの特徴である “即興演奏” のスタイルが特徴です。

1917年には、ニューオリンズ出身のバンド『オリジナル・ディキシーランド・ジャズ・バンド(Original Dixieland Jazz Band)』が初めてジャズのレコーディングをし、このことがきっかけでジャズはさらに世に知れ渡ります。

続いて「スウィング・ジャズ」。1930〜40年代にかけて流行したジャンルです。大人数でバンドが編成され、体を揺らしたくなるような(スイング)リズムが特徴。曲で言うとトロンボーン奏者のグレン・ミラー氏作曲の「ムーンライト・セレナーデ」や「茶色の小瓶」などが挙げられます。CMなどでよく使われている、有名なあの曲です!

ちなみにグレン・ミラー氏はビリー・ホリデイの楽曲「What a Little Moonlight Can Do(月光のいたずら)」のレコーディングに参加していたそうです。

そして1940年頃から「ビバップ」というジャンルが登場します。スウィング・ジャズに飽きてしまった奏者たちが、ライブハウスに集まってセッションして演奏を楽しんだことがはじまりだったそう。ゆったりとしたスウィング・ジャズに対し、テンポが速くてアドリブも多い、複雑な演奏が特徴です。

この頃はビリー・ホリデイがジャズ・シンガーとして活躍した時代で、1939年には「Strange Fruit (奇妙な果実)」をリリースしていましたね。

画像: 『ビリー・ホリデイ物語 Lady Day at Emerson's Bar & Grill』より ©Evgenia Eliseeva

『ビリー・ホリデイ物語 Lady Day at Emerson's Bar & Grill』より

©Evgenia Eliseeva

さらにこの後「ハード・バップ」「モダン・ジャズ」「モード・ジャズ」「フリー・ジャズ」などなどあらゆるスタイルのジャズが誕生していき………現代に至るという訳です。。

ルイ・アームストロングやベニー・グッドマンなど改めて曲を聴いてみると、聴き馴染みのある曲が多いことに驚きました。

ジャズは、人の身体に染み込みやすく、躍動感のあるリズムは一度聞いたら忘れられない…
だからこそよくCMの曲に起用されているのかも?と思いました。

ではまた次回こちらのブログでお会いしましょう。

『ビリー・ホリデイ物語 Lady Day at Emerson's Bar & Grill』
2023年3月10日(金)より全国順次限定公開!

画像: 『ビリー・ホリデイ物語 Lady Day at Emerson's Bar & Grill』 youtu.be

『ビリー・ホリデイ物語 Lady Day at Emerson's Bar & Grill』

youtu.be

── 愛に飢えても差別に負けない時代のカリスマ、ビリー・ホリデイを知らずして、人に伝わる“歌”は語れない。

史上初! トニー賞®全女優賞部門を6度受賞、アメリカの舞台エンターテイメント界において最多受賞を誇る、ブロードウェイ界の大スターで看板女優、オードラ・マクドナルドの代表作、そしてトニー賞®受賞作品!

ストーリー
時は1959年、舞台はフィラデルフィアのとある寂れたジャズクラブ。これから観客の面前で繰り広げられるのは、死を4ヶ月後に控えたビリー・ホリデイによる最後のパフォーマンスである。本作は、10曲を超える楽曲の数々に、辛辣で時にユーモラスな回想を交えながら、歌姫の姿とその音楽的世界観を魅力的に描き出していく。ニューオーリンズのカフェ・ブラジルで有観客上演された舞台を収録した「レディ・デイ・アット・エマーソンズ・バー&グリル」。6度のトニー賞に輝くオードラ・マクドナルドがジャズ界の伝説的な歌姫に扮し、歴史に残るパワフルなパフォーマンスを披露する。

トニー賞® 演劇主演女優賞(2014年)オードラ・マクドナルド
トニー賞® 演劇音響デザイン賞(2014年)スティーヴ・キャニオン・ケネディ

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配給:松竹 ©BroadwayHD/松竹
〈米国/2016/ビスタサイズ/90分/5.1ch〉日本語字幕スーパー版

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