東劇　藺草義範支配人　インタビュー

本日は宜しくお願い致します。

東劇の藺草です。宜しくお願い致します。

まず初めに、映画業界に入られたきっかけを教えて頂けますでしょうか。

30数年前、ドライブインシアターが流行っていて、そこでアルバイトをしていたのが映画業界に入るきっかけです。

ドライブインシアターが行われていた場所はどこでしょうか。

「船橋ららぽーと」の駐車場です。それがドライブインシアターの第１号です。

映画館の支配人のお仕事はどのような事をされるのでしょうか。

映画館に勤務している方や設備、お客様対応など、映画館全体の運営・管理が仕事になります。

映画館の支配人のお仕事をされていて、魅力に感じられる点はどこでしょう。

お客様と接する事ができるところがこの仕事の魅力です。

日々お客様と接するので、お客様の反応を一番感じられるお仕事ですね。

そうですね。お客様の反応をじかに知る事が出来るので、敏感に作品の興行を把握することが出来る仕事です。お客様の中には、映画の感想を我々にお話頂ける方もいらっしゃいますので、非常にありがたいと思っております。

逆にご苦労されている点は何かございますでしょうか。

幸い劇場マネージャーに恵まれている為、苦労は特にありませんが、お客様に楽しんで頂けることを最優先に考えて仕事をしています。

なるほど。話は変わりますが、初めて「松竹ブロードウェイシネマ」のお話をさせて頂いた時はどのような感じをお持ちになりましたでしょうか。

「松竹ブロードウェイシネマ」のお話を頂いた時は、正直言いまして新鮮な感じがしました。今まで「シネマ歌舞伎」や「ＭＥＴライブビューイング」など舞台の映画を東劇で上映してきましたが、「松竹ブロードウェイシネマ」も柱の１本になって頂きたいと思いました。

そうなんですね。

「シネマ歌舞伎」や「ＭＥＴライブビューイング」の上映前に、「松竹ブロードウェイシネマ」の予告編を流しますと、お客様もかなり関心を持たれているのを感じる事があります。

「松竹ブロードウェイシネマ」と他の映画との違いはございますでしょうか。

映画というより舞台を楽しみにしているお客様が、「待ってました！」という感じでお越しになっている事が、他の映画と違う点だと思います。

なるほど。
今まで上映した「松竹ブロードウェイシネマ」の作品で印象に残っている作品はございますでしょうか。

最初に上映した「ホリデイ・イン」です。

印象に残っている理由は何でしょう。

多くのお客様にお越し頂き、「ブロードウェイの舞台を待っていた方がこんなにいるのか」と思ったのが印象に残っています。

それは嬉しいお話を聞かせて頂きました。ありがとうございます。
次に東劇についてお伺いさせて頂きたいのですが、東劇の特徴を教えて頂けますでしょうか。

東劇は開業してから45年になりますが、現在のシネコン全盛の時代に、“古き良き時代の映画館が残っている”というのが特徴です。壁にしても石造の重厚な壁で、現在の東京でもこのような映画館は残ってないと思います。ですので、映画だけでなく“古き良き時代の映画館の雰囲気”も同時に楽しんで頂けたら嬉しいですね。

たしかに東劇のような映画館に来ますと、どこか懐かしい感じがしますね。銀座にあるという事で、有名人もお越しになられたりするでしょうか。

そうですね。有名な俳優もお越しになった時もあります。

やはりそうなんですね(笑)。コロナウィルスによって変わった事はございますでしょうか。

現在は映画を鑑賞できる人数をキャパの半分に制限させて頂いております。入場時にはアルコール消毒液による消毒、サーモグラフィーによる検温、従業員全員の手袋着用、館内の消毒の徹底など様々なコロナウィルス予防の対策を講じております。またお客様の入れ替えの際には全ての扉を開けて換気を行い、映画上映時も随時館内の換気を行っております。

様々なコロナウィルス予防対策を講じているのですね。

そうです。お客様が安心してご覧いただける環境を整えておりますので、是非お越し頂けたらと思っております。

分かりました。本日はお忙しい中、お時間を頂きありがとうございました。