※文中、「松竹ブロードウェイシネマ」を「SBC」で表記
SBC
本日は宜しくお願い致します。
川瀬さん:
松竹映像センターの川瀬岳大と申します。宜しくお願い致します。
田中さん:
松竹映像センターの田中亮と申します。宜しくお願い致します。
SBC:
まず初めに、松竹映像センターに入社されたきっかけをお聞かせ下さい。
川瀬さん
私は転職組なのですが、松竹映像センターに入社したきっかけは松竹という名前に惹かれまして入社しました(笑)。そして、もともと映像や映画に関わる仕事に就きたいと思っていたのがきっかけですね。
田中さん:
私も中途入社です。前職ではディレクターとして企業PR映像などを制作しておりました。松竹映像センターに転職した理由は、憧れだった映画に携わる仕事がしたかったからです。
SBC:
お二人とも映像業界を志すようになった映画などはございましたでしょうか。
田中さん:
マーティン・スコセッシ監督の『カジノ』という作品です。学生の時にリアルタイムで観ました。ドキュメンタリー・タッチで描かれた映画なのですが、演出面含めカメラワークや編集技術、音楽の使い方は非常に勉強になりました。その他、「レイジング・ブル」や「タクシードライバー」なども好きです。
SBC:
川瀬さんは如何でしょうか。
川瀬さん:
私は全然映画を観た事がなかったですね(笑)。だだ映像に興味がありまして、学生時代に3DCGを勉強していました。CGアニメ映画などが出てくるようになって映画にも興味を持ち始めました。あとは映画のエンドロールに自分の名前が載るのを夢見て映像業界に入りました(笑)
SBC:
そういう動機の方もかなりいるかも知れませんね(笑)。
川瀬さんは松竹映像センターでは営業を担当されていらっしゃいますね。
川瀬さん:
そうです。営業の仕事は初めてでしたので入社当時は業界用語が分からず大変苦労しました(笑)。弊社は映画だけでなくテレビの素材も扱っていますので業界によって様々な専門用語があり、それを覚えるのに苦労しました。
SBC:
それは大変なご苦労をされましたね。逆に営業のお仕事をされていて面白いと思える点はございますでしょうか。
川瀬さん:
色々な方と意見交換をさせて頂いて、クライアントさんが納得できる提案が出来た時はやりがいを感じますし、この仕事をやっていて良かったと思います。
SBC:
なるほど。田中さんは映画の予告編などのディレクターをされていらっしゃいますが、面白さはどこにございますでしょうか。
田中さん:
人に認められた時ですね。自分で作った作品を自分で評価するのは難しいですから。予告を観た方々から「面白い」と言って頂けたり、反響があった時に、この仕事をやっていて良かったと感じる時があります。
SBC:
一般の方の反響はSNSなどでお知りになるのでしょうか。
田中さん:
そうです。今はSNS等でダイレクトに反響が分かるので面白いですね。
SBC:
たしかにそうですね。逆にご苦労はございますでしょうか。
田中さん:
数ある演出手法の中から、どれを選択して作品のクオリティを上げるのかを考えます。演出方法はいくらでもありますし、正解があるものではないので、いつも苦労します。
SBC:
予告を制作する際のコンセプトが何かを把握する事が大事になりますね。川瀬さんは営業をされていて、ご苦労はございますでしょうか。
川瀬さん:
仕事を獲得するというのも大事ですが、それに加えて社内の技術サイドとのコミュニケーションが非常に大事になってきます。クライアントさんの意向を技術サイドに正確に伝える伝達力といいますか。どんどん情報も複雑化してきていますので、いかに正確に伝えることが出来るかという点で苦労する時があります。
SBC:
話は変わりますが、松竹ブロードウェイシネマについてお伺いしたいと思います。お二人はブロードウェイの舞台はご覧になった事はございますでしょうか。
田中さん:
私は現地で観たことがあります。派手なミュージカルと地味なドラマを観ました(笑)。
SBC:
作品名は覚えていらっしゃいますか。
田中さん:
初めて観たのが「シカゴ」、その後に「サイト・アンシーン」という舞台です。この2作品をニューヨークのブロードウェイで観ました。
SBC:
ニューヨークのブロードウェイでご覧になられたんですね。川瀬さんはどうでしょうか。
川瀬さん:
私は「シー・ラヴズ・ミー」で初めてブロードウェイのミュージカルを観ました。ですので田中さんに色々と教えて頂きました(笑)。
SBC:
田中さんは実際のブロードウェイの舞台と、映画になったブロードウェイの舞台を見比べてみて、違いはございましたでしょうか。
田中さん:
実際の舞台ですと、俳優のパフォーマンスを全て観ることは難しいと思います。例えば顔の表情などは見えない時がありますし。松竹ブロードウェイシネマの作品は、俳優の表情などパフォーマンスを十分に堪能する事が出来ますから、そこが一番の違いだと思います。
SBC:
たしかにそうですね。今まで公開した松竹ブロードウェイシネマの作品の中でお好きな映画はなんでしょうか。
田中さん:
私は「42ndストリート」です。ストーリーも好きですが、「歌って踊る」“これぞブロードウェイ”という感じが好きですね。
川瀬さん:
私も「42ndストリート」ですね。全員が並んで踊るシーンの迫力に圧倒されました。
SBC:
あの踊りのシーンはブロードウェイミュージカルの魅力のひとつですね。予告を制作する上で、松竹ブロードウェイシネマと他の映画との違いは何かございましたでしょうか。
田中さん:
他の映画との大きな違いは特に感じませんでした。ただ、いかにして30秒という短い時間を使って、ブロードウェイという特殊な魅力をファンの方々に伝えていくか。難しい仕事ですが、やりがいも感じています。
SBC:
今後上映して欲しいブロードウェイの舞台などはございますでしょうか。
田中さん:
個人的には、エド・ハリス主演のブロードウェイの舞台『To Kill a Mockingbird』(邦題:『アラバマ物語』)を映画館の大スクリーンで観てみたいですね。
SBC:
エド・ハリスは渋い俳優で魅力がありますね。
最後に松竹映像センターのアピールポイントを教えて頂けますでしょうか。
田中さん:
映像から音声まで一元化した総合ポストプロダクションとしての機能を持ち合わせています。映画作品の音響調整は、映画館と同じ大空間のモニター環境を持つタビングステージと呼ばれる設備で行われますが、もちろん弊社でも所有しております。劇場上映向けの作品ほか、TVやWEB配信、DVD&Blu-rayなどのパッケージに使用される多種多様なコンテンツを制作できることが最大の強みですね。
川瀬さん:
ポスプロ会社の中で制作部門があるという会社は、あまりないと思います。最初から最後までトータルでサービス出来る会社はなかなかないというのが弊社の強みだと思いますね。それと松竹という名前が付いていますが、松竹専属のポスプロ会社ではございませんので、他社の方にも是非、弊社を活用して頂けたらと思っております。
SBC:
本日はお忙しい中、お時間を頂きありがとうございました。