カバー画像:『ザ・ウィローズ The Wind in the Willows』より ⒸMarc Brenner
松竹ブロードウェイシネマ新人女子部員ブログ『マイブロードウェイ』。洋楽・ミュージカル映画好きなアラサー女子がミュージカルについて気ままにおしゃべり。歌やダンス、演技や衣装などなど…心躍るミュージカルの世界に没頭していきます。
原作の世界をミュージカル舞台で体験!
ブログ前編にて『ザ・ウィローズ The Wind in the Willows』の原作者ケネス・グレーアムさんについてお話ししました。後編では、ミュージカルの演出を務めたレイチェル・カヴァノーさんについて注目します。
そこには四季があり、匂いも感じる 〜人間界を忘れる131分間〜
『ザ・ウィローズ The Wind in the Willows』でとにかく素晴らしいと思ったのが、131分の間で移り変わる四季の様子や、豊かな大自然をリアルに再現しているところです! 川のせせらぎ、森の風、動物たちの巣穴の温かさなど、五感で丸ごと体験しているようでした。
新しい四季の訪れには動物たちならではの個性的な“サイン”があり、それが何とも愛らしく、爽やかな気持ちになります。目の前で繰り広げられているにも関わらず(そしてさらにはスクリーンの画面越し)、まるで自分もその場で暮らしていたかのような素敵な体験ができるのは、舞台演出のチカラがあるからこそだと思います!
演出を務めたレイチェル・カヴァノーさんは、本作以外にもバーミンガム・レパートリー・シアター芸術監督として、『オズの魔法使い』などを手掛けたご経歴を持つ舞台演出家です。
その他の作品には、『ザ・ミュージック・マン』、オリヴィエ賞最優秀新作ミュージカル賞ノミネート作品『ラブ・ストーリー』、オリヴィエ賞最優秀ミュージカルリバイバル賞ノミネート作品『セブン・ブライズ・フォー・セブン・ブラザース』、そして『十二夜』、『から騒ぎ』、『オクラホマ!』(ツアー)、『不思議の国のアリス』、『ザ・メリー・ワイヴス・オブ・ウィンザー』(ロイヤル・シェークスピア・カンパニー)など、多数挙げられます。すごいですね!
『オズの魔法使い』や『不思議の国のアリス』など世界中の子供たちから愛される作品の数々を見て、まさに『ザ・ウィローズ The Wind in the Willows』の演出に大抜擢されたことには頷かずにはいられませんね。さまざまなファンタジーの世界を形にし、観客に夢や希望を与え続けてきた素晴らしい演出家さんです。
子供はもちろん、大人もその世界に魅了されてしまう『ザ・ウィローズ The Wind in the Willows』。ぜひ劇場で人間界を忘れ、爽快感と気持ちの良い大自然に浸る131分間を体験してみてくださいね(*^^*)
ではまた次回お会いしましょう〜!
ザ・ウィローズ The Wind in the Willows
2022年7月8日(金)より全国限定公開
── みんなといっしょなら、こわくない! いつか、夢をかなえよう!
オリンピック開会式の映像監督と「オズの魔法使い」芸術監督・「不思議の国のアリス」演出家が放つ、大人気の英国ミュージカル! ゆかいな仲間たちが、“猛スピード”でお届けします!
<作品概要>
イギリスを代表する作家、ケネス・グレーアムの世界的に大人気児童文学作品、待望のミュージカル化!『メリー・ポピンズ』の脚本家と音楽家による、エンターテイメント界屈指のクリエイター書きおろし作!
<ストーリー>
破天荒なミスター・トードの屋敷に、チーフ・ウィーズルとギャングたちが襲い掛かる。果たして、ミスター・トード、モール、ラッティー、バジャーとミセス・オッターは、この危機を乗り越えられるのか!? 沢山の動物たちが繰り広げる、冒険と夢の物語。「仲間」たちも加わり、スリリングな旅が待ち受けている。さあ、あなたも、スーパーカーに飛び乗り、一緒に出掛けよう!
配給:松竹 ©BroadwayHD/松竹
〈英国/2017/ビスタサイズ/131分/5.1ch〉 日本語字幕スーパー版