【株式会社 松竹マルチプレックスシアターズ】
東劇/丸の内ピカデリー/新宿ピカデリー/全MOVIX21劇場/神戸国際松竹の全国25ヵ所の映画館を運営

※文中、「松竹ブロードウェイシネマ」を「SBC」で表記

SBC:

本日は宜しくお願い致します。

松高さん:

松竹マルチプレックスシアターズ(以下:SMT)の松高智恵と申します。
宜しくお願い致します。

SBC:

まず初めに、SMTに入社されたきっかけを教えて頂けますでしょうか。

松高さん:

もともと映画が好きだったという事がありますが、私の地元にSMTのシネコンが出来たので入社試験を受けたのがきっかけとなります。

SBC:

松高さんは番組編成のお仕事をされていましたが、番組編成はどのようなお仕事をされるのか教えて頂けますでしょうか。

松高さん:

配給会社さんから、「この映画を劇場で上映して頂けませんか」というオファーを頂き、それを各劇場にブッキングして上映スケジュールを決める仕事になります。

SBC:

番組編成のお仕事の魅力、面白さはどこにございますか。

松高さん:

いち早く映画の情報に触れられることですね。公開前の作品、あるいは製作前の作品の情報に触れられて、場合によっては配給会社さんと宣伝展開から構築していくことも出来るところが魅力だと思います。また自分がヒットすると思えた作品が多くのお客様に観て頂き、喜んで頂いた時には、この仕事をやっていて良かったと感じます。

SBC:

配給会社さんの作品とお客様を橋渡しする非常に重要なお仕事をされているんですね。ちなみに映画を観ないで番組編成をされる場合もございますか。

松高さん:

結構あります(笑)。そういう時はお客様の目線になって、どんな魅力的な宣伝をすればお客様に喜んで頂けるかを考慮して決めさせて頂くなど工夫をします。

SBC:

映画が観れない場合は、宣伝戦略などを加味して考えられるのですね。

松高さん:

そうです。

SBC:

この作品はヒットしそうだという匂いは、どこで感じられるのでしょう。

松高さん:

難しい質問ですが、作品がその時代のムードに合っているかどうかをみます。例えば、今のようなコロナ禍では、皆さんの気持ちが明るくなるような作品が求められているのではないかとか、重たい感じの作品は敬遠されるのではないかなど、時代の空気感を大切にしています。

SBC:

映画はその時代を映す鏡でもありますからね。

松高さん:

そうだと思います。でもヒットの秘密や秘訣があるのなら知りたいですね(笑)。 

SBC:

話は変わりますが、松竹ブロードウェイシネマのお話をさせて頂いた時はどのような印象をお持ちになりましたか。

松高さん:

日本でブロードウェイのミュージカルが映画館で観られるというのは初めてでしたので、とてもインパクトがあったのを覚えています。ミュージカルと言えばブロードウェイというイメージがありましたので、それを映画館で上映出来るというのは凄いなと思いました。
また、SMTの劇場、特に東劇では、これまでもシネマ歌舞伎やMETライブビューイングオペラなどの舞台作品を多く上映してきましたので、いわゆる一般の映画以外のファン層も厚く、目も肥えておられるので、ミュージカルにもきっと興味を持っていただけると思いました。

SBC:

そうだったんですね。日本に居ながらにして本場のブロードウェイのミュージカルや舞台が観れるというのは、ある意味画期的なことだったのかも知れませんね。
今までブロードウェイのミュージカルや舞台はご覧になったことはございましたか。

松高さん:

日本のミュージカルや舞台は観たことがありましたが、ブロードウェイのミュージカルや舞台を生で観たことはありませんでした。

SBC:

松竹ブロードウェイシネマの作品を初めてご覧になった時の感想は如何でしたでしょうか。

松高さん:

実際の舞台ですと俳優さんの表情などが見えない時がありますが、松竹ブロードウェイシネマの作品は、大スクリーンで俳優さんの表情だけでなく汗までも見ることができるので、迫力が伝わってきました。

SBC:

たしかに大劇場の舞台では味わえないものかも知れませんね。

松高さん:

生の舞台の迫力とは違った意味の迫力を感じる事が出来ますね。

SBC:

今まで数多くの作品の番組編成をされてきたと思いますが、松竹ブロードウェイシネマの作品と他の映画(舞台を映像化した作品)の違いは何かございましたか。

松高さん:

ミュージカルは客層が広いといいますか、誰しも楽しめるエンターテインメントであるという認識がありましたし、ブロードウェイのミュージカルという事で、さらに幅広いお客様にアピール出来るのではないかと思いました。ですので非常にポテンシャルのある作品なので、良い印象を持ちました。

SBC:

上映した際のお客様はどのような方々がお越しになりましたでしょう。

松高さん:

予想通り、幅広い層のお客様がお越し頂けたと思っています。

SBC: 

松竹ブロードウェイシネマは今まで5作品上映しましたが、松高さんのお好きな作品、印象に残っている作品はございますでしょうか。

松高さん:

『シラノ・ド・ベルジュラック』ですね。シラノを演じたケヴィン・クラインの力量や迫力、目が離せない演技力に圧倒されました。この作品は涙が止まらない作品でした。

SBC:

具体的にどういうところに感動して泣かれたのでしょう。

松高さん:

愛する女性に対するシラノの一途な思い、そして騎士道に感動しました。

SBC:

納得です(笑)。今後の松竹ブロードウェイシネマについて、ご要望などございますでしょうか。

松高さん:

今後も大事に永く続けていきたいブランドですので、劇場としてもご協力させて頂きたいと思っております。今後、大きく育てて頂けたらと思っております。
個人的には、華やかな歌とダンス、美しい衣装やセットで、観るだけで元気がもらえるような作品をたくさん拝見したいです!

SBC:

これからも日本のお客様にブロードウェイを中心とした海外の舞台作品を紹介していきたいと思っておりますので、今後とも宜しくお願い致します。

松高さん:

こちらこそ宜しくお願い致します。

SBC: 

本日はお忙しい中、お時間を頂きありがとうございました。

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