こんにちは!松竹ブロードシネマ新人女子部員のYuriです。ブロードウェイミュージカル初心者の私が、ミュージカルや演劇の素晴らしさについて気ままに発信!今回は、『ロミオとジュリエット』の原作者であり、歴史に名を刻む劇作家ウィリアム・シェイクスピアついて注目します。
カバー画像:ブロードウェイ版『ロミオとジュリエット』より ©Carol Rosegg

松竹ブロードウェイシネマ新人女子部員ブログ『マイブロードウェイ』。洋楽・ミュージカル映画好きなアラサー女子がミュージカルについて気ままにおしゃべり。歌やダンス、演技や衣装などなど…心躍るミュージカルの世界に没頭していきます。

故きを温(たず)ねて新しきを知る

最近、『マグニフィセント・セブン』(2017)という映画を観ました。私は、デンゼル・ワシントンが出演する映画が大好きで、よく彼の作品をチェックしています。

いつものごとく動画配信サービスで関連作品をサーチしていると、カウボーイ姿がイケメンすぎるクリス・プラットを発見しました。(そっちかい!笑)これが本作との出会いです。

『マグニフィセント・セブン』は、黒澤明監督の時代劇『7人の侍』(1954)を基にしたハリウッド映画『荒野の七人』(1960)をリメイクした西部劇です。

デンゼル・ワシントンの他にもイーサン・ホークやイ・ビョンホンなど豪華キャストが出演するウエスタン・アクション。彼らのアクションも見ものですが、広大な大自然やその場の温度が伝わるような臨場感のある映像がとても印象的でした。

この作品を観て思ったのが「西部劇っておもしろい…!」ということ。

今まで西部劇と聞くとちょっととっつきにくく、90歳になる私のおじいちゃんがよく観ているイメージだったのですが、これまで観ていなかったことがもったいない、とさえ思いました。

全体を通して起承転結が分かりやすく、決闘シーンにおいては「今この人が一番輝くシーンだ」と直感で楽しめる展開は、まさにエンターテイメント!興奮している自分に気付きました。

前々回 のブログでもリメイクすることの意義についてお話をしましたが、やはり偉人たちが作り上げた作品やジャンルには、それぞれ確固たるスタイルがあり、時代を越えても人々の感情を突き動かす力があると再認識しました。

偉人たちがこの世に放った傑作ほど、学ばせられることが多く、新しい発見が得られるものはないでしょう。世界のクロサワ、喜劇王チャップリン、完全主義者のスタンリー・キューブリックなど、これまでに数多くの天才が素晴らしい作品を残してきました。

そして中でも忘れてはならないのが、誰もがその名を知る劇作家ウィリアム・シェイクスピアです!

『ロミオとジュリエット』や『ヴェニスの商人』など多数有名作がありますが、なんと言っても没後400年以上経つにも関わらず、現代でも舞台や映画などで作品が継承されているって、シンプルにすごいですよね?ざっと4世紀だなんて…

今回は、彼が残した名言をいくつかご紹介しながら、シェイクスピアがどんな人物だったのかお話していきたいと思います。彼の言葉に、あなたのお悩みも解決できるかも?しれません。

言葉が持つ可能性を最も信じていた人物

画像: ブロードウェイ版『ロミオとジュリエット』より ©Carol Rosegg

ブロードウェイ版『ロミオとジュリエット』より

©Carol Rosegg

まずは、シェイクスピアがどんな人だったのかお話します。

ウィリアム・シェイクスピアは、1564年4月26日、イングランドの裕福な家庭で生まれました。イングランド ストラトフォードの学校で学んだ後、1582年(当時18歳)にアン・ハサウェイと結婚。

翌年に長女、さらに1585年には双子が産まれましたが、この双子が産まれた1585年〜1592年までの7年間、彼は失踪します。(一体なぜ?現在でもこの7年間での記録は見つかっておらず、「失われた年月」と呼ばれています)

その後、詩人や俳優などを経て演劇界で活動を広げていき、1592年ごろまでにロンドンへ進出。劇作家として執筆していき、シェイクスピア作品が次々と誕生していきます。

『ロミオとジュリエット』は1595〜96年に制作され、同時期には『ヴェニスの商人』や『夏の夜の夢』も制作。さらに1600年代初頭には、四大悲劇と言われる『ハムレット』『マクベス』『オセロ』『リア王』が制作され、史劇や喜劇など数多くの作品を世に放っていきます。

彼は、宮内大臣一座という劇団の共同所有者であり、1603年にジェイムス一世(イングランド国王)の即位と同時に“国王一座”へ改称。

当時のロンドンは劇場建設が盛んで、人々の演劇への関心も高く、シェイクスピア作品はますます人気を集め、多方面でその実績が評価されていきます。

そして、数々の戯曲を生み出し、演劇界で確固たる地位を築きあげながら、1616年に彼の生涯は幕を閉じます。52歳のことでした。

シェイクスピアは裕福な家庭に生まれながら、実は父親が職を失ったことにより生活が困窮していた時期がありました。

さらに若くして自分の兄弟が他界したり、愛する息子を11歳で亡くしたりと悲しい出来事に次々と遭遇します。失われた年月もこの経験が関係しているのかもしれません。

そんな悲しみの中で生まれたシェイクスピアの感情は、戯曲の中で描き出されています。つまり、シェイクスピア作品を知ることは、彼自身を知ることでもあると私は思います。

「恋は盲目」「生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ」など彼の作品には有名な台詞がたくさんありますね。ここでいくつか私のお気に入りのフレーズをご紹介したいと思います。

ものの良し悪しは考え方ひとつで変わる。
──『ハムレット』より

神は、我々を人間にするために、何らかの欠点を与える。
──『アントニーとクレオパトラ』より

恋は盲目で、恋人たちは恋人が犯す小さな失敗が見えなくなる。
──『ヴェニスの商人』より

400年以上前の存在でありながら、21世紀を生きる私にもずっしりと響き渡ります。核心を突く彼の言葉は、読めば読むほど味わい深く、力が湧いてきます。

シェイクスピアは誰よりも、言葉が持つ可能性を信じていたのではないでしょうか。

彼は自らの経験を元に、言葉にならない気持ちを作品で表現し、新たな言葉まで創ってしまう。戯曲という架空のフィールドの中に人々を誘い、別の人生体験を提供する。そこに当時の人々はロマンやスリルを味わい、生きる希望を得ていたのかもしれません。

それは我々現代人ももちろん同様です!

現在、松竹ブロードウェイシネマオンデマンドにてブロードウェイ版『ロミオとジュリエット』が配信されています。

本作品は、ロミオとジュリエットによる激しくも美しい愛の詩がささやかれています。ぜひシェイクスピアの言葉のシャワーを浴び、ロマンに浸ってみてはいかがでしょうか?

視聴はこちらから

新型コロナウイルスの影響により、なかなか自由が効かず、塞ぎがちな毎日ではありますが、自分にも言い聞かせるように最後はシェイクスピアのこの言葉で締めたいと思います!

どうせ年をとるなら、陽気な笑いでこの顔にシワをつけたいものだ。
──シェイクスピアの名言

ではまた次回お会いしましょう!

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