カバー画像:『プレゼント・ラフター』より ⒸSara Krulwich
松竹ブロードウェイシネマ新人女子部員ブログ『マイブロードウェイ』。洋楽・ミュージカル映画好きなアラサー女子がミュージカルについて気ままにおしゃべり。歌やダンス、演技や衣装などなど…心躍るミュージカルの世界に没頭していきます。
あんな人からこんな人まで…! 有名人が続々!
『プレゼント・ラフター』原作者のノエル・カワードさん(1899-1973)についてのお話。
後編も行ってみましょう〜!
過去に受賞したアワードの数々や、ファンが続出した「ノエリズム」など、とにかく話題性が尽きないノエル・カワードさん。クリエイターとしての才能・ご経歴はもちろんですが、抜群のセンスにより当時のイギリスにおいてファッションリーダー的存在でもあったようです。
タートルネックブームの火付け役であり「英国風」スタイルを創ったことでも有名ですが、あの人気俳優ショーン・コネリーさんが007のジェームズ・ボンド役に挑戦する際に、真っ先にノエル・カワードさんへ着こなしの相談に行ったとの噂話もあるそうです…!
すごい交友関係ですよね! 007シリーズは私も大好きで、もう何十年と続く人気シリーズですが、現代の作品にもどこかノエル・カワードさんの着こなしのエッセンスが含まれているのかも!? と考えると、なんだか感慨深くなりますね。
ここでショーン・コネリーさん以外の交友関係についてもピックアップしました! 各業界で超有名なお方ばかりで凄いですっ!
アメリカのエンターテイナー、ポピュラー歌手・ジャズ歌手・俳優
フランク・シナトラさん(1915-1998)
ドイツ出身の女優・歌手
マレーネ・ディートリッヒさん(1901-1992)
イギリスのウィンザー朝第4代女王
エリザベス女王(エリザベス2世:1952年〜在位中)
イギリスの俳優、映画監督
ローレンス・オリヴィエさん(1907-1989)
ハリウッド黄金時代に活躍した女優・ファッションアイコン
オードリー・ヘップバーンさん(1929-1993)
子役から活躍したハリウッド黄金時代を代表する女優
エリザベス・テイラーさん(1932-2011)
とにかく幅広い交友関係ですよね…! すごすぎます! 当時は一体どんなお話をしていたのでしょうか…? きっとファッション以外にも、映画や音楽や文化などお洒落トークが満載だったことでしょう(*^^*)
『プレゼント・ラフター』の主人公ギャリーは、まさしくノエル・カワードさん自身のような人物です。オシャレでカッコ良いところももちろんですが、ギャリーを見ていると、とにかく周囲の人をほっとけない、そんな優しさが感じられます。
人との関わりを大切にするという豊かな人間性が、きっと幅広い交友関係に繋がったのだろうと、ギャリーを通して思いました。
ノエル・カワードさんについて知ることで、作品がもっと奥深く、多角的に感じような気もしますね…!
ぜひ、ギャリーという人物の人間性、そしてノエル・カワードさんがどんな人だったのか、劇場でお楽しみいただければと思います。
ではまた次回お会いしましょう〜!
プレゼント・ラフター
2022年3月11日(金)全国順次限定公開
──人間は、いくつになっても恋をする。 役者魂、ここにあり。
ケヴィン・クライン、トニー賞演劇主演男優賞受賞作品!そして『アベンジャーズ』のコビー・スマルダーズ、待望のブロードウェイ・デヴュー作!
<ストーリー>
“お相手の本音、おしえますー。” ブロードウェイが熱狂した恋愛アカデミー⁉
舞台は1900年代前半、『キンキーブーツ』誕生の地イギリス・ロンドン。主人公ギャリーはミドルエイジの大人気喜劇役者。腐れ縁の(元?)妻、自分の事を親よりも知っている秘書、恋仲の女流作家と、ギャリーに好意を持つ男性作家に若い女性―。今日も個性的な面々に囲まれながら、本心を言い出せないギャリー。果たして、ギャリーは最後まで“プレゼント・ラフター(今の笑い)”を演じきることが出来るのか!?
配給:松竹
©BroadwayHD/松竹
〈米国/2017/ビスタサイズ/136分/5.1ch〉日本語字幕スーパー版