カバー画像:『ピアノ 2 Pianos 4 Hands』より©2 Pianos 4 Hands
松竹ブロードウェイシネマ新人女子部員ブログ『マイブロードウェイ』。洋楽・ミュージカル映画好きなアラサー女子がミュージカルについて気ままにおしゃべり。歌やダンス、演技や衣装などなど…心躍るミュージカルの世界に没頭していきます。
2024年もミュージカルと共に!!
みなさまお久しぶりです。年始から令和6年能登半島地震など心の痛む出来事の連続で、不安と共に過ごしている方もいらっしゃると思います。1日も早く、安心して穏やかに過ごせる日々が戻ることを願うばかりです。
かく言う私も出身は東北地方で、東日本大震災の被災地と呼ばれる地域に住んでいましたので、地震のニュースを見聞きし、心がソワソワする日々を送っていました。(比較的山の方でしたので、まだ大丈夫な地区ですが…。)
その時を思い返すと、ライフラインの停止や生活用品の不足など、ハード面での辛さはもちろんのことですが、何より心の健康を保つことが(無意識的にですが)難しかったなあ、と思います。
そして今振り返ってみて、やはりエンタメは人の心の栄養に欠かせないものだと思うのです。さまざまなものが自粛自粛…としていくのではなく、元気な人たちは元気いっぱいに過ごす! 元気が少ない人も、エンタメの力で元気になってほしい! そう思います。
…ということで早速、私の2024年は『キンキーブーツ』と共に幕開けしました。※現在は公開終了しています。実は今まで観たことがなかったのですが、1度目でローラの虜になり、2度目にはローラ登場の瞬間に涙が出てきました…。そして2024年もたくさんのミュージカル作品に出会いたい!と、メラメラ燃えてきました!!
2024年の松竹ブロードウェイシネマ新作は『ピアノ 2 Pianos 4 Hands』
さて今回からは、2024年3月22日(金)より松竹ブロードウェイシネマで公開される『ピアノ 2 Pianos 4 Hands』に関することをお話ししていきます。まずはピアノという楽器が日本に持ち込まれた歴史について。
日本にピアノが持ち込まれたのは200年前!
今や日本のピアノ家庭普及率は約25%もあり、世界的にも高水準だと言われていますが、日本にピアノが持ち込まれたのは1823年、なんと今から200年前! ドイツ人のシーボルトが日本に「スクエアピアノ」というピアノを持ってきたのがはじまりと言われています。
ちなみに1823年の出来事として、伊能忠敬の大日本沿海輿地全図が完成したそうです。…歴史の教科書レベルで昔のことですね!
そこから200年で日本にここまでピアノが普及した背景には、「ヤマハ」「カワイ」の2大ピアノメーカーの存在があります。
日本のピアノ製造はヤマハから
日本のピアノ製造は、1887年にヤマハの創業者 山葉寅楠がオルガンを製作したことからはじまりました。その後、ピアノ製造を夢みた山葉は、単身アメリカに渡りました。
そして1900年、ヤマハのアップライトピアノが完成します。さらに1902年にはグランドピアノを完成させます。初のピアノ完成から50年後の1950年には、ヤマハ初のコンサートグランドピアノ FCを完成させ、ヤマハの名が世界に知られることになったのです。
庶民には手が出なかったピアノのイメージを覆すカワイ
カワイのはじまりは1927年に遡ります。創業者の河合小市は、庶民には手が出なかったピアノに、安さと変わらない高い性能を求めました。
そして早速、1927年にカワイピアノ第一号を発売。さらに1928 年には、グランドピアノも発売開始します。その後1956年には「カワイ音楽教室」もはじめ、国内でのピアノ普及だけではなく、楽器に触れる機会の創出や、音楽文化の創造に貢献しました。
ここまで、ピアノが日本に持ち込まれてからの歴史を見てきました。…しかし、ピアノという楽器の歴史は200年どころではないようで……。次回はピアノの誕生まで遡って、その歴史をお話しできればと思います! ではまた次回。
松竹ブロードウェイシネマ『ピアノ 2 Pianos 4 Hands』2024年3月22日(金)より公開
『ピアノ 2 Pianos 4 Hands』
2024年3月22日(金)より全国順次限定公開!
ニューヨークのオフ・ブロードウェイでも大絶賛!
全世界200都市200万人が熱狂した、音楽ドラマ・エンターテイメント!
ストーリー
強引な親に風変わりな教師、何時間にもおよぶ反復練習、舞台恐怖症、ライバルや試験の重圧、そして偉大なピアニストになるという夢──ピアノ漬けの日々を送るなか、テッドとリチャードは“ピアノオタク”になっていく。
成長するにつれ、2人は“とても上手”と“偉大”との差を痛感し、コンサートに引っ張りだこのスターにはなれないのではないかと、身の程を思い知らされることに。とはいえ、2人がこの界隈で1、2を争うピアニストかもしれないこと自体、祝福する価値あり!
『ピアノ』(原題:2 Pianos 4 Hands)は、ピアノのレッスンに付き物のユーモラスなあれこれや、いずれ来る夢を手放す瞬間の喪失感を描く。
(2 Pianos 4 Hands 公式ホームページより)
配給:松竹 ©BroadwayHD/松竹
〈カナダ/2013/ビスタサイズ/114分/5.1ch〉 日本語字幕スーパー版