こんにちは。 松竹ブロードウェイシネマ新人女子部員Hanaです。前回は世界で有名なピアニストについてお話ししました。今回は日本で(もちろん同時に世界でも)有名なピアニストについてお話しします。
カバー画像:『ピアノ 2 Pianos 4 Hands』より©Lydia Pawelka

松竹ブロードウェイシネマ新人女子部員ブログ『マイブロードウェイ』。洋楽・ミュージカル映画好きなアラサー女子がミュージカルについて気ままにおしゃべり。歌やダンス、演技や衣装などなど…心躍るミュージカルの世界に没頭していきます。

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前回は「世界で有名なピアニストって誰なんだろう?」という疑問から、3名のピアニストを紹介しました。モーツァルト以来、作曲家はみな演奏家でもあったことや、19世紀以降は分業が進んでいった歴史などを知りました。

また、「幻のピアノスト」とも呼ばれたスヴャトスラフ・リヒテルは、日本に関するエピソードも多く、彼が親日家であったことがうかがえました。

そして今回は日本の有名ピアニストについてお話します! 日本の有名ピアニストと聞いて、どなたを思い浮かべるでしょうか?

日本の有名ピアニスト

内田光子(1948-)

内田光子さんは、“現代最高の日本人ピアニスト”とも呼ばれる方で、ベルリン・フィルと継続的に共演するなど世界的にも有名なピアニストです。「彼女ほどモーツァルトを弾きこなすピアニストはいない」とも言われたほどで、作曲家と譜面を通しての“会話”を大事にし、それを表現する方です。

ピアノ未経験者の私としては、譜面を通して会話…とは……?と思わざるを得ないのですが、少し調べてみるとインタビュー記事などもありました。私と同じ疑問を持った方はぜひ調べてみてください。

ただ内田さんは過去に「インタビューというのは正確に書かれたことがないから好きじゃないの。だって50%は間違っているし、10%はまったくのデタラメよ。」とおっしゃったこともあるそうなので、それくらいの感覚で読んでみるといいかもしれません。笑

また、内田さんは指揮も行う“弾き振り”も有名。初めてこの言葉を聞いた方もいらっしゃるかもしれませんが、もしかしたら「のだめカンタービレ」で千秋がピアノソリストと指揮者を両方務めた“アレ”と言えば伝わるでしょうか?

画像: Mozart: Concerto for piano and Orchestra (d-minor) K.466, Uchida youtu.be

Mozart: Concerto for piano and Orchestra (d-minor) K.466, Uchida

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直近では2023年11月に来日公演をしていたそう…! 今度来日された際にはぜひ、その演奏を聞いてみたいですね。

フジコ・ヘミング(1932-)

以前ブログでもご紹介した、「ラ・カンパネラ」と言えばこの方!

1999年に発売されたファーストCD『奇蹟のカンパネラ』は200万枚を超える売り上げを記録し、クラシック界では異例の大ヒットとなりました。またCD発売前には、NHKでドキュメンタリー「フジコ~あるピアニストの軌跡~」が放送され、大反響を呼んでいました。

日本でフジコ・ヘミングさんの人気が高まった時には60歳を超えていたんですね! またフジコ・ヘミングさんは後天的に右耳が聴こえておらず、左耳の聴力も完全ではないのだとか。それでも長年ピアノの演奏を続け、日本のみならず世界中を魅了するのですから、凄いですよね…!

画像: 【高音質】フジコ・ヘミング ”ラ・カンパネラ”など4曲 2020年11月「協奏曲の夕べ」Fuzjko Hemming 「La Campanella」【For J Lodlive】 youtu.be

【高音質】フジコ・ヘミング ”ラ・カンパネラ”など4曲 2020年11月「協奏曲の夕べ」Fuzjko Hemming 「La Campanella」【For J Lodlive】

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フジコ・ヘミングさんは動物愛護やチャリティー活動に力を入れられている方としても有名です。東日本大震災の後には多くのチャリティーコンサートを行っていました。(私の地元、岩手県にもいらっしゃっていた記憶があります。)

辻井伸行(1988-)

日本のピアニスト、と聞いて辻井伸行さんを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか? (私もそのひとりです。)辻井さんは2009年にアメリカで行われたヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝を果たしたことで、世界でも日本でも一躍有名になります。

辻井さんについて語られるときに「全盲の天才ピアニスト」などと謳い文句がつくことがありますが、個人的には辻井さん自身が「目が見えないのにすごい、ではなく、僕の演奏がすごいと言われたい」ということを話されていたのがとても印象的です。

辻井さんの“天才”らしいエピソードは幼少の頃からいくつかあったようで…。ピアノを弾き始めたのは2歳の頃、耳で聞いて曲を覚えたんだとか。この耳で聞いて再現する能力については、辻井さんにピアノを教えていた川上昌裕さんも次にように語っています。

「(辻井さんの第一印象について)耳のよさが非常に光っていました。耳で音を聴いて鍵盤で正確に再現できる聴音能力は、音大生のレベルはあったと思います。」

また、5歳の頃にショッピングモールでおもちゃのピアノを弾いたところ、多くの通行人が足を止めて辻井さんの演奏に耳を傾ける、という出来事があったそう。この出来事にはご両親も驚かれたそうです。この頃から、人を惹きつける魅力ある演奏をしていたんですね…!

画像: 辻井伸行 /「戦場のメリークリスマス」 作曲 坂本龍一 NobuyukiTsujii / Merry Christmas Mr.Lawrence youtu.be

辻井伸行 /「戦場のメリークリスマス」 作曲 坂本龍一 NobuyukiTsujii / Merry Christmas Mr.Lawrence

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直近でも多くのコンサートに出演されるようなので、辻井さんの演奏を生で聴いてみたい方はぜひ足を運ばれてはいかがでしょうか!

テッドとリチャードも立派なピアニスト!

画像: テッドとリチャードも立派なピアニスト!

さて、『ピアノ 2 Pianos 4 Hands』では、テッドとリチャードも、幼い頃からピアノに向き合い続けている様子が描かれています。時には親に怒られながら、時にはコンクールのためにライバルを意識しながら、2人はピアノの世界にどんどんのめり込んでいくのです。

2人の素晴らしい演奏を、笑えるコメディと共にぜひ劇場でお楽しみください!

それではまた次回

松竹ブロードウェイシネマ『ピアノ 2 Pianos 4 Hands』2024年3月22日(金)より公開

『ピアノ 2 Pianos 4 Hands』
2024年3月22日(金)より全国順次限定公開!

画像: 『ピアノ 2 Pianos 4 Hands』予告編 youtu.be

『ピアノ 2 Pianos 4 Hands』予告編

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上演回数4000回!
米国、最多制作演劇作品トップ10入りを果たし、 “カナダ演劇界のレジェンド”と言われるテッド・ダイクストラとリチャード・グリーンブラットが放つ、ツアー全公演完売を誇る、グローバル・ヒットメーカー・ショー開幕!

ストーリー

強引な親に風変わりな教師、何時間にもおよぶ反復練習、舞台恐怖症、ライバルや試験の重圧、そして偉大なピアニストになるという夢──ピアノ漬けの日々を送るなか、テッドとリチャードは“ピアノオタク”になっていく。

成長するにつれ、2人は“とても上手”と“偉大”との差を痛感し、コンサートに引っ張りだこのスターにはなれないのではないかと、身の程を思い知らされることに。とはいえ、2人がこの界隈で1、2を争うピアニストかもしれないこと自体、祝福する価値あり!

『ピアノ』(原題:2 Pianos 4 Hands)は、ピアノのレッスンに付き物のユーモラスなあれこれや、いずれ来る夢を手放す瞬間の喪失感を描く。

(2 Pianos 4 Hands 公式ホームページより)

配給:松竹 ©BroadwayHD/松竹
〈カナダ/2013/ビスタサイズ/114分/5.1ch〉 日本語字幕スーパー版

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