カバー画像:『ピアノ 2 Pianos 4 Hands』より©Rick O'Brien
松竹ブロードウェイシネマ新人女子部員ブログ『マイブロードウェイ』。洋楽・ミュージカル映画好きなアラサー女子がミュージカルについて気ままにおしゃべり。歌やダンス、演技や衣装などなど…心躍るミュージカルの世界に没頭していきます。
前回のブログはこちら
前回のブログでは『ピアノ 2 Pianos 4 Hands』が生まれた国、カナダについてお話ししました。…が、前回はだいぶ基本的なことをお話ししたので、今回はもう少し踏み込んだ(?)カナダについてのお話をしたいと思います。
カナダあるある
実は、私がカナダと聞いて真っ先に思い浮かぶ動画がありまして…。
もう9年前の動画ですが、「カナダ留学に行くとなぜブスになるかを歌ってみた」という動画です。強烈なタイトルですが、動画の中身は驚きの連続です。しかしカナダ留学経験者にとっては、頭がもげるほどのあるあるなんだとか。興味をそそられた方はぜひ見てみてください。
さて、他にもカナダには、日本人から見るとちょっと驚きのあるあるがたくさんあるようです。
牛乳が袋に入っている!?
え! どうやって使うの!? と非常にびっくりしました。オンタリオ州やケベック州などの一部の州ではこれで売られているそうです。ちなみに使うときには専用のピッチャーに入れて、そこから注ぐんだとか。
気温が0℃なら暖かい!?
カナダでは気温が0℃くらいでも「今日は暖かいな〜」という感覚になるそうです。寒さへの耐性がすごいですね…。
思えば私も地元東北にいた頃、冬に最低気温が -7〜8℃くらいになると「今日は寒いな〜」なんて思っていましたが、関東在住の今や氷点下になるだけで寒いなと思うようになりました。きっと慣れれば耐性がつくものなんでしょうね。
ちなみに、カナダ国内で記録した最低気温は1947年3月2日の-63.0°Cだそうです。それと、カナダでも気温の表記には、日本と同じく摂氏を用いるそうですよ。
世界のメープルシロップの85%がカナダ産
確かにカナダの国旗にはカエデの葉が描かれていますが、これほどまでとは! しかも、世界のメープルシロップの70%がケベック州で採れるものだそうです。
では、カナダ以外で採れる残り15%のメープルシロップはどこからくるのかというと、そのほとんどはアメリカから。世界中で流通しているメープルシロップは北米産なんですね。
ドーナツ消費量世界一
アメリカじゃないの!? と思いますよね。なんとカナダでは年間に10億個のドーナツが消費されているそうです。
カナダの人口は4,000万人ほどなので、全国民が年間に25個のドーナツを食べる計算です。とはいえ、生まれたばかりの赤ちゃんはドーナツを食べられないので、カナダの生産年齢人口※約2,500万人で計算し直すと、40個!!!
※生産年齢人口とは15歳~64歳までの人口のこと。
ちなみにカナダでドーナツと言えばTim Hortonsというチェーン店。日本ではコーヒーといえばスタバ、ドーナツといえばミスドという感じがしますが、カナダではコーヒーもドーナツもTim Hortonsが人気!
余談ですがちょっと面白かったのが、このことを調べている時に、世界のドーナツ市場をまとめた「ドーナツ市場動向 2023~2030年」というレポートを見つけたことです。
レストランで食べきれなかったら持ち帰り可
カナダでは、外食で食べきれなかったものは持ち帰り可能なのが普通。日本だとテイクアウトはコロナ禍で浸透してきたものの、店内飲食した残りを持ち帰るのはあまりない文化ですよね。
この文化がカナダに浸透していることをよく表していると感じたのが、カナダ政府の「食べ残しの食品安全に関するヒント」というページです。このページの1文目には「多くの人は、休日のお祭り、家族の集まり、または外食の残り物を食べるのを楽しんでいます。」と書かれています。もうカナダ国民にとって、食べきれなかった分を持ち帰ることは当たり前なんですね。
一方日本では、厚生労働省のサイトに「食べきれなかった料理を持ち帰る際の留意事項」というページがあります。ここでは食べきれなかった料理を持ち帰る際の注意点とともに「食べきりの促進」という項目で「持ち帰る前に、消費者・飲食店それぞれの立場から、まずは、おいしく、適量を、残さず、食べきりましょう。」と書かれてます。
この対比はそれぞれの国の文化が表れていてとても面白いですよね。
他にも面白いカナダ雑学いろいろ
本当はもっと面白そうなカナダ雑学がたくさんあったのですが、これまたキリがなさそうなのでこのへんで…。
ちなみにどんなものかと言うと、
- カナダにも砂漠がある
- シロクマとの共生を考えて家に鍵をかけない地域がある
- 蛇の密度が世界一高い場所がある
- ハワイアンピザはカナダ発祥
- バスの運転手がアナウンス無しにコーヒーを買いに行く
などなど…。気になる方はぜひ調べてみてくださいね。
それではまた次回。
松竹ブロードウェイシネマ『ピアノ 2 Pianos 4 Hands』2024年3月22日(金)より公開
『ピアノ 2 Pianos 4 Hands』
2024年3月22日(金)より全国順次限定公開!
上演回数4000回!
米国、最多制作演劇作品トップ10入りを果たし、 “カナダ演劇界のレジェンド”と言われるテッド・ダイクストラとリチャード・グリーンブラットが放つ、ツアー全公演完売を誇る、グローバル・ヒットメーカー・ショー開幕!
ストーリー
強引な親に風変わりな教師、何時間にもおよぶ反復練習、舞台恐怖症、ライバルや試験の重圧、そして偉大なピアニストになるという夢──ピアノ漬けの日々を送るなか、テッドとリチャードは“ピアノオタク”になっていく。
成長するにつれ、2人は“とても上手”と“偉大”との差を痛感し、コンサートに引っ張りだこのスターにはなれないのではないかと、身の程を思い知らされることに。とはいえ、2人がこの界隈で1、2を争うピアニストかもしれないこと自体、祝福する価値あり!
『ピアノ』(原題:2 Pianos 4 Hands)は、ピアノのレッスンに付き物のユーモラスなあれこれや、いずれ来る夢を手放す瞬間の喪失感を描く。
(2 Pianos 4 Hands 公式ホームページより)
配給:松竹 ©BroadwayHD/松竹
〈カナダ/2013/ビスタサイズ/114分/5.1ch〉 日本語字幕スーパー版