カバー画像:『ビリー・ホリデイ物語 Lady Day at Emerson's Bar & Grill』より ©Evgenia Eliseeva
松竹ブロードウェイシネマ新人女子部員ブログ『マイブロードウェイ』。洋楽・ミュージカル映画好きなアラサー女子がミュージカルについて気ままにおしゃべり。歌やダンス、演技や衣装などなど…心躍るミュージカルの世界に没頭していきます。
(続き)
いくつ知ってる? 世界のジャズ事情
\ブログ前編はこちら/
ドイツで創設された世界的レーベル「ECM(Editions of Contemporary Music)」以外にも、ドイツ所以のジャズトピックスがありました。
ジャズについてあまり詳しくない方でも、一度は耳にしたことのあるレーベル「ブルーノート・レコード(Blue Note Records)」。活動拠点こそニューヨークですが、創設者のアルフレッド・ライオンさんとフランシス・ウルフさんはドイツのご出身。2018年に創設までのドキュメンタリー映画『ブルーノート・ストーリー』も公開されましたね。
ちなみに、ブルーノートの中でも有名な楽曲「Moanin'(モーニン)」は少〜〜し聴いただけで「あああ! あの曲ね!」となるあの、曲です(笑)。
こちらの楽曲ですが、ジャズ・ドラマーの大御所アート・ブレイキーさんが1958年に発表したアルバムの中の一曲。アート・ブレイキーさんは、数多くのフランス映画にて音楽制作に携わり、この経歴により映画にジャズを取り入れるムーブメントが1950〜60年代のフランスにて巻き起こったそうです(シネ・ジャズと呼ぶそう)。
この頃(1954年頃)はちょうど、ビリー・ホリデイがヨーロッパツアーを行っていたころでしたね。例のキャバレーでの入場証を失効してしまい、ニューヨークのクラブで歌うことができなかった事件のその後・・のことです。←この内容はミュージカル本編でも登場します。
ヨーロッパといえば特にシャンソンやクラシックのイメージがありますが、ジャズ音楽もとても盛んです。
フランスにおいては「フレンチ・ジャズ」という言葉も存在し、フランシス・レイさんの「男と女」は特に有名で、こちらもイントロを聴いただけで誰もがピンと来る曲です。ダバダバダ…♪
ドイツやイギリスでは最近多くの “新世代” ジャズアーティストやグループが登場し、まさに新世代!といったような非常にハイブリッドな曲が数多くリリースされていて、個人的にとても興味深いです・・
現代に至るまで、あらゆる国や地域でジャズ音楽が引き継がれ、多様な音楽とあわさって進化していく──。世界のジャズ音楽にはそれぞれ個性があり、すべてルーツがあることにとてもロマンを感じます。
ジャズといえば日本も盛んな国のひとつのように思いますね。こちらは近日のブログにて!
ではまたこちらのブログでお会いしましょう。
『ビリー・ホリデイ物語 Lady Day at Emerson's Bar & Grill』
2023年3月10日(金)より全国順次限定公開!
── 愛に飢えても差別に負けない時代のカリスマ、ビリー・ホリデイを知らずして、人に伝わる“歌”は語れない。
史上初! トニー賞®全女優賞部門を6度受賞、アメリカの舞台エンターテイメント界において最多受賞を誇る、ブロードウェイ界の大スターで看板女優、オードラ・マクドナルドの代表作、そしてトニー賞®受賞作品!
ストーリー
時は1959年、舞台はフィラデルフィアのとある寂れたジャズクラブ。これから観客の面前で繰り広げられるのは、死を4ヶ月後に控えたビリー・ホリデイによる最後のパフォーマンスである。本作は、10曲を超える楽曲の数々に、辛辣で時にユーモラスな回想を交えながら、歌姫の姿とその音楽的世界観を魅力的に描き出していく。ニューオーリンズのカフェ・ブラジルで有観客上演された舞台を収録した「レディ・デイ・アット・エマーソンズ・バー&グリル」。6度のトニー賞に輝くオードラ・マクドナルドがジャズ界の伝説的な歌姫に扮し、歴史に残るパワフルなパフォーマンスを披露する。
トニー賞® 演劇主演女優賞(2014年)オードラ・マクドナルド
トニー賞® 演劇音響デザイン賞(2014年)スティーヴ・キャニオン・ケネディ
配給:松竹 ©BroadwayHD/松竹
〈米国/2016/ビスタサイズ/90分/5.1ch〉日本語字幕スーパー版