こんにちは! 松竹ブロードウェイシネマ新人女子部員Hanaです。今回は、『ホリデイ・イン』に登場する「ファイヤークラッカー・ダンス」にちなみ、花火特集です! 日本と海外での花火に「こめる思い」の違い、みなさんご存知ですか?
カバー画像:『ホリデイ・イン』より©️Joan Marcus

松竹ブロードウェイシネマ新人女子部員ブログ『マイブロードウェイ』。洋楽・ミュージカル映画好きなアラサー女子がミュージカルについて気ままにおしゃべり。歌やダンス、演技や衣装などなど…心躍るミュージカルの世界に没頭していきます。

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海外の花火は夏の風物詩ではない?

前回は、日本と海外の花火の違いを、その見た目に注目してご紹介しました。しかしその違いは見た目だけではありません。

日本と海外では花火をあげる「時期」や「こめる思い」みたいなところにも違いがあります。

日本の場合

日本では「花火」といえば夏の風物詩です。日本の夏の花火には、鎮魂の意味が込められていることがしばしばあります。

鎮魂の意味が込められた花火は、江戸時代まで遡るとそのはじまりを知ることができます。
江戸時代には大飢饉やコレラの流行を受け、鎮魂や悪霊退散の意味を込めて、隅田川の川開きの日「水神祭」に花火を打ち上げました。これが今の隅田川花火大会の始まりと言われていますが、同時に花火に鎮魂の意味を込めはじめたきっかけといえます。

そもそも日本には、お盆にご先祖様をお迎え/お送りする、迎え火/送り火の文化があります。このように、日本では昔から火を使ってご先祖様や故人とコミュニケーションを取ろうとする風習があったことから、花火も夏に鎮魂の意味を込めて打ち上げられるもの、として定着したのだとか。

余談ですが、私の岩手県出身の友人曰く、お盆の迎え火/送り火の時にだけ、焚き火の火を使って手持ち花火をする、という慣習があるのだそう。その友人と初めて花火をしよう!となった夏に、「今日は花火の日(迎え火/送り火の日)じゃないよ?」と不思議そうに訊ねられたことがあります(笑)。

長崎出身の友人の話では、「精霊(しょうろう)流し」という故人を弔う夏の行事の時に、街中で爆竹や花火をして賑やかに故人や先祖を送り出すのだとか。そこら中で大きな音がするらしく「初めて見る人には何か事件だと思われるかも〜」なんて言っていました。

形はさまざまであれ日本中の至る所で、ご先祖様や故人の鎮魂、広くいえばコミュニケーションのために、花火が上げられているんですね。

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海外の場合

海外で花火が上がる時といえば、祝日です。
例えばニューヨークをはじめ、オーストラリアやドバイでも新年のお祝いには盛大に花火を上げます(中国は爆竹でお祝いします)。

『ホリデイ・イン』の「ファイヤークラッカー・ダンス」も、アメリカの独立記念日に開かれたショーでのダンスでした。

海外で花火を上げる時、そこには「お祝い」の意味が込められることが多いようです。

海外で花火が上がる時は、花火に合わせて音楽がかかり、ショーのような見せ方にするところも多いです。パーティーで使うクラッカーのとっても大きい版、盛り上げるためのもの、みたいな位置付けなのかもしれませんね。

松竹ブロードウェイシネマ『ホリデイ・イン』2023年10月6日(金)公開

アメリカの独立記念日に開かれたショーの場面での「ファイヤークラッカー・ダンス」は必見です!!
爆竹との合わせ技でダンスがどんどん盛り上がっていく高揚感を、ぜひ映画館で!

『ホリデイ・イン』
2023年10月6日(金)より全国順次限定公開!

画像: 『ホリデイ・イン』 youtu.be

『ホリデイ・イン』

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努力は絶対に裏切らない、サクセス&ラブ・ストーリー!
夢をとるか、愛する人を選ぶか、ジム、リンダ、テッドの恋の行方はいかに!?

ストーリー
舞台俳優のジムは、アメリカのショービジネスを引退し、エンターテイメントの街からコネチカット州の農場への移住を決意する。以前の生活とは一変しているところに、多才で活動的な農場の元オーナーの娘であるリンダと出会う。

そこで、農場の家をホテルに改築し、感謝祭、独立記念日、バレンタインデー、クリスマスなど、祝い事の度にショーを披露することを思いつき、ゴージャスな催し物を展開していく。

やがて、ジムとリンダの間に特別な感情が芽生えるが、ジムの親友であるテッドが現れ、テッドのダンスパートナーとして、リンダへハリウッド行きの話を持ち掛けてしまう。

「愛」と「夢」の選択、果たしてどちらが選ばれるのか!?

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配給:松竹 ©BroadwayHD/松竹
〈米国/2017/16:9/122分/5.1ch〉 日本語字幕スーパー版

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