カバー画像:『ホリデイ・イン』より ©️Joan Marcus
松竹ブロードウェイシネマ新人女子部員ブログ『マイブロードウェイ』。洋楽・ミュージカル映画好きなアラサー女子がミュージカルについて気ままにおしゃべり。歌やダンス、演技や衣装などなど…心躍るミュージカルの世界に没頭していきます。
虫の声を聞けるのは日本人だけ…!?
今週も『マイブロードウェイ』更新していきます。よろしくお願いします!
最近はやっと最高気温が30度を下回るようになってきて、秋に近づいているな〜という実感が湧いてきました。夕方には秋っぽい虫の声が聞こえる時もあり、童謡の「虫のこえ」を思い出すなど…。
鈴虫はリンリン、コオロギはキリキリなど、いろいろなオノマトペで表現される虫の声ですが、実は虫の鳴き声を「虫の声」と認識できるのは日本人だけ、という話をご存知でしょうか?
どうやら外国の方々(大まかな括りですが…)は、虫の鳴き声を右脳で処理することで単に「音」と認識しているそうです。それに対し日本人は虫の鳴き声を左脳で処理し、「言葉、声」と認識で来ているのだとか!
私はこの違いに少なからず童謡「虫のこえ」の影響があるのでは…と考えていますが、どうなんでしょうか……?
今もバズっているアーヴィング・バーリンさんの曲
今回は、前回に引き続き音楽に関するお話をしようと思います。
私は夜にTikTokで音楽を漁る※のが趣味なのですが、先日、BTSのV(テテ)さんが、アーヴィング・バーリンさん作詞作曲の「チーク・トゥ・チーク」をカバーされていました! ここではInstagramの投稿をみなさんに共有しますね。
※最近は何か情報を漁ったり深く探し回ることを「dig(ディグ)る」と言うのが広まってきていますね。元はヒップホップのスラングで、DJがよい曲を探すことを指していたようです。
Instagramのこの動画は約54万回再生、TikTokに投稿された同じ動画も約32万いいね(2023年9月27日現在)となっていました!
「チーク・トゥ・チーク」はこれまでにも多くのアーティストにカバーされてきた名曲ですが、90年ほど前の曲が今もバズっているところを目の当たりにすると、改めて、アーヴィング・バーリンさんの曲は多くの人が受け入れやすい親しみやすさを持っているんだと感じますね。
カバー曲やサンプリング曲で、お気に入りの曲が増えるかも…?
実は私はこういう、楽曲のカバーやサンプリング※など、過去の楽曲が参照される動きが結構好きでして…。カバー曲やサンプリング曲とその元ネタになる曲は、必ずしも一対ではなく…、1つの元ネタからいくつかの曲にサンプリングされていたりします。
※作詞家・作曲家に許諾を得た上で、楽曲や音源の一部を切り出し、新たな楽曲の一部として用いること。
そうすると、たった1曲を入り口に、元ネタを探し…さらにその元ネタの別なカバー曲を見つけ…と、自分のお気に入りの曲が一気に2曲3曲と増えていきます。その過程で過去の素晴らしい楽曲や知らなかったアーティストを知ることができるので、とても面白いです。
サンプリングっていまいち分からない…という方は、ぜひa-haの「Take on me」とザ・ウィークエンドの「Blinding Lights」の両方を聴いてみてください。そういうことか!となるはずです。
カバーやサンプリングの話に少し脱線すると、私にはお気に入りの元ネタ曲がありまして、とても有名な曲ですが、グローヴァー・ワシントン・ジュニアの「Just the Two of Us」が好きです。
1980年にリリースされたこの曲は、イントロの特徴的なコード進行に「Just the Two of Us 進行」と名前がつき、現在に至るまであまりにも多くの楽曲にそのコードが使用されています。
このコード進行を使用した日本で最も有名な曲は椎名林檎の「丸の内サディスティック」ではないでしょうか。と言うのも、日本では「Just the Two of Us 進行」は「丸サ進行」とも呼ばれているからです。
ここ数年でまた、このコード進行がおしゃれでバズると、多くの曲に使用されているので、気になる方はぜひ調べてみてくださいね。
これ以外にも、自分の好きな曲がカバーされていたり、元ネタがないか探してみると面白いかもしれません。次回はこのまま音楽のお話をしていきたいと思います。ではまた。
松竹ブロードウェイシネマ『ホリデイ・イン』2023年10月6日(金)公開
『ホリデイ・イン』
2023年10月6日(金)より全国順次限定公開!
日本映画界史上初シリーズ、ニューヨークのブロードウェイ・ミュージカルが映画館にやって来る!
ストーリー
舞台俳優のジムは、アメリカのショービジネスを引退し、エンターテイメントの街からコネチカット州の農場への移住を決意する。以前の生活とは一変しているところに、多才で活動的な農場の元オーナーの娘であるリンダと出会う。
そこで、農場の家をホテルに改築し、感謝祭、独立記念日、バレンタインデー、クリスマスなど、祝い事の度にショーを披露することを思いつき、ゴージャスな催し物を展開していく。
やがて、ジムとリンダの間に特別な感情が芽生えるが、ジムの親友であるテッドが現れ、テッドのダンスパートナーとして、リンダへハリウッド行きの話を持ち掛けてしまう。
「愛」と「夢」の選択、果たしてどちらが選ばれるのか!?
配給:松竹 ©BroadwayHD/松竹
〈米国/2017/16:9/122分/5.1ch〉 日本語字幕スーパー版