こんにちは!松竹ブロードウェイシネマ新人女子部員のYuriです。ブロードウェイミュージカル初心者の私が、ミュージカルや演劇の素晴らしさについて気ままに発信!今回は『キンキーブーツ』のセットデザインと衣装デザインを務めた二人のクリエイターについて注目します。
カバー画像:英国ロンドンでの『キンキーブーツ』撮影当日の劇場内グッズ売り場 @アデルフィ・シアター(Adelphi Theatre)

松竹ブロードウェイシネマ新人女子部員ブログ『マイブロードウェイ』。洋楽・ミュージカル映画好きなアラサー女子がミュージカルについて気ままにおしゃべり。歌やダンス、演技や衣装などなど…心躍るミュージカルの世界に没頭していきます。

新生活の門出に『キンキーブーツ』のパワーを

皆さん、こんにちは。
季節は早いものでもうすぐ4月ですね!

4月から進学や新社会人の方もたくさんいらっしゃると思います。新生活への期待を膨らませつつ、新しい環境に慣れるか不安な気持ちもありますよね。。自分に自信が持てず、ありのままの自分でいることが難しかったり…。

そんなときはぜひ『キンキーブーツ』を観て、勇気やパワーを出してほしいです!豪華なステージ、温かな友情物語、胸に刺さる楽曲。たくさんの愛が詰まった『キンキーブーツ 』には、観る人すべてに元気を与える力があると思います。

特に劇中の最後で語られる“6つのステップ”は、新生活はもちろん、生きる上でも大切なことを再認識させてくれます。劇場でご覧になった際は、ぜひ注目してみてくださいね!

さて、前回 のブログでは、演出・振付を務めたクリエイターと楽曲についてお話をしましたが、今回はセットデザインと衣装デザインを務めたクリエイターについてお話します。

ステージを影で支える、プロフェッショナルなクリエイターに注目です。

現実の世界に戻さない秘密とは?

『キンキーブーツ』は、とにかくステージが豪華絢爛!キャストたちによる力強いパフォーマンスはもちろんですが、舞台セット衣装デザインの力により、観客を物語の世界へ引き込んでいきます。

画像: ⒸMatt Crockett
ⒸMatt Crockett

そんな『キンキーブーツ』の舞台美術を務めたのは、建築デザインスタジオ ロックウェル・グループの創業者デイヴィッド・ロックウェルです。

代表的なセットデザインには、トニー賞受賞作品『シー・ラヴズ・ミー』を筆頭に『オン・ユア・フィート!』、『ヘアスプレー』など話題作が多数挙げられます。

デザイナー兼建築家の彼は、ミュージカル以外にもさまざまな建築プロジェクトに携わっており、なんとあのアカデミー賞授賞式(第81回、第82回)も手掛けるなど、多方面でマルチな才能を発揮しています。

『キンキーブーツ』の舞台美術で私が印象的だったのが、時代や場面が魔法のように一瞬にして変わるところ。靴工場での展開や過去の回想など次から次へと変わる様子は、まるで自分がその物語の中にいるような気持ちすら感じさせてくれます。

場面が変わる“つなぎ”の箇所がスムーズであると、現実の世界に引き戻す隙がない。終始気持ちが変わることなく物語の世界観に浸ることができる、これこそが舞台セットが持つパワーだと思いました。

個人的に印象的だったのが、ローラと靴工場のドンによるボクシング対決のシーン。

その場が一瞬にしてボクシングのリングに早変わりし、熱い対決が繰り広げられる様子にドキドキワクワクしました。リングをよく見てみると斬新なアイデア?が…!劇場で見てみてくださいね♪

また、衣装デザインを務めたのが、舞台や映画などで活躍する衣装デザイナー グレッグ・バーンズ。

彼も数々の作品で衣装デザインを手掛けており、代表的な作品では『時をさまようタック』、『オズの魔法使い』、『アラジン』などが挙げられます。劇団四季『アラジン』の日本公演でも活躍されていたそうですよ!

彼が手掛けるデザインは、とにかく個性的で美しい!キャストたちのダイナミックなパフォーマンスを引き出しているのは、衣装デザインに秘密があるのではないでしょうか。

キャストを物語のキャラクターに憑依させる、気持ちを引き上げる魔法のような力があると思いました。

舞台美術・衣装共に特に印象的なのが、何と言ってもクライマックスのステージ!!

こちらはぜひ劇場で体験してみてください。ブロードウェイシネマでは、舞台美術や衣装などを細部まで楽しむことができるため、自分だけの発見や驚きが見つけられると思います。

ではまた次回お会いしましょう!

英国ロンドンでの『キンキーブーツ』撮影当日の劇場内グッズ売り場
@アデルフィ・シアター(Adelphi Theatre)

ⒸShochiku Broadway Cinema

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