カバー画像: 『プレゼント・ラフター』より ⒸSara Krulwich
松竹ブロードウェイシネマ新人女子部員ブログ『マイブロードウェイ』。洋楽・ミュージカル映画好きなアラサー女子がミュージカルについて気ままにおしゃべり。歌やダンス、演技や衣装などなど…心躍るミュージカルの世界に没頭していきます。
春は◯◯の季節?
暖かくなったり、寒くなったり、なかなか安定しないお天気が続いていますね。
先日は東京でまさかの雪…! なんだか冬が春に嫉妬しているようで「まだ忘れないで〜!」と言っているような感じがします。気温の変化に体調を崩さないように気をつけてくださいね!
さて。皆さんは春と言えば何をイメージしますか?(*^^*)
出会いと別れ、卒業や入学、就職、桜、お花見などが頭に思い浮かぶのではないでしょうか。
そんな春は、気温が温かくなることで身も心も活発になり、心がウキウキするような季節。まさに〝恋の季節〟とも言われていますよね!
そこで今回は、現在限定公開中の『プレゼント・ラフター』における恋愛論についてお話ししたいと思います(*^^*)
女性からも男性からもモテモテな主人公ギャリーの「恋愛脳」は、一体どんな特徴があるのか。他の松竹ブロードウェイシネマ作品の各主人公と比較しながらみてみましょう〜!
愛されたい? 愛したい?
まずは、主人公ギャリーの「恋愛脳」を私の視点から3点ピックアップしてみました!
スバリこんな感じでしょうか?
- どんな相手にも優しく接する英国紳士
- 押して引いての駆け引きのバランスが絶妙
- 愛されたい!けど愛したい!
ギャリーは、上手い口説き文句などないのになぜか女性たちを虜にしてしまう…。その理由は、相手の話をよく聞き真摯に応えてくれる優しさ、そして絶妙な駆け引きテクニックなどが挙げられると想います。ギャリーが持つミステリアスな魅力は、きっと現代を生きる女性も魅了するに違いありません!
また、常にかっこ良くありたいギャリーは、周囲から愛されたいようにも見えますが、相手を蔑ろにしないようにと、相手を愛して真っ向から向き合う様子も印象的です。
他の作品の主人公との比較ポイントとして、この「愛し・愛される」ことに注目してみました。
まず『ブロードウェイ版 ロミオとジュリエット』のロミオ。誰もが知るシェイクスピアの悲劇では、どんなことがあってもジュリエットを愛するロミオの姿がとても印象的です。誰がなんと言おうとも、この愛を貫く──。一言ではもちろん言い切れませんが、愛することで愛される、といった恋愛がロミオとジュリエットの形なのでは、と思います。
一方、『シラノ・ド・ベルジュラック』のシラノは、愛されなくても良い、ただ想い人であるロクサーヌが幸せであればそれで良い…といったまた違った形での愛が印象的です。ギャリーはとことん前に前にといった印象ですが、シラノは影ながら相手を想い続けます。それが結果として…?
ちなみに本作もケヴィン・クラインさんが主演です! ギャリーとシラノ、対照的な両者を演じてみての感想を聞いてみたいところです…。
では後編も松竹ブロードウェイシネマ作品の各主人公と比較しながらみてみましょう〜!
お楽しみに(*^^*)
プレゼント・ラフター
絶賛公開中!
──人間は、いくつになっても恋をする。 役者魂、ここにあり。
ケヴィン・クライン、トニー賞演劇主演男優賞受賞作品!そして『アベンジャーズ』のコビー・スマルダーズ、待望のブロードウェイ・デヴュー作!
<ストーリー>
“お相手の本音、おしえますー。” ブロードウェイが熱狂した恋愛アカデミー⁉
舞台は1900年代前半、『キンキーブーツ』誕生の地イギリス・ロンドン。主人公ギャリーはミドルエイジの大人気喜劇役者。腐れ縁の(元?)妻、自分の事を親よりも知っている秘書、恋仲の女流作家と、ギャリーに好意を持つ男性作家に若い女性―。今日も個性的な面々に囲まれながら、本心を言い出せないギャリー。果たして、ギャリーは最後まで“プレゼント・ラフター(今の笑い)”を演じきることが出来るのか!?
配給:松竹
©BroadwayHD/松竹
〈米国/2017/ビスタサイズ/136分/5.1ch〉日本語字幕スーパー版