カバー画像:ⒸAngela Sterling
松竹ブロードウェイシネマ新人女子部員ブログ『マイブロードウェイ』。洋楽・ミュージカル映画好きなアラサー女子がミュージカルについて気ままにおしゃべり。歌やダンス、演技や衣装などなど…心躍るミュージカルの世界に没頭していきます。
各所で盛り上がるバレエ人気
梅雨明けが待ち遠しい今日この頃…。最近は、MLBの大谷翔平選手の活躍が楽しみで、週末はテレビの前でかじりつくように応援しています^^
先日のホームランダービーでの接戦も凄かったですよね…!今後のご活躍が楽しみです♪
前置きはさておき。前回のブログにて、『パリのアメリカ人』で描く“花の都パリ”についてお話しをさせていただきました。
舞台で繰り広げられるパリの景色はほんとうに圧巻で、その中でもバレエダンサーたちのパフォーマンスは素晴らしく釘付けになります。物語での高い演技力に加え、圧倒されてしまうほどの技術力、そしてなんと歌までこなしてしまう。。バレエダンサーは一体どこまで可能なのか!?と感動が止みませんでした。
バレエと言えば、今お子さんの習いごとでもとても人気があるそうですね!バレエを習っている子は日常から姿勢が美しく、所作や佇まいが華麗です。。(猫背がちな私も見習わないと…)
また、SNSでもバレエダンサーたちがバレエのステップなどを活かしたチャレンジ動画などが話題になっていますよね。動画では、舞台とは違ったカッコ良さや身体能力の高さなどが垣間見え、ついついいろんな動画を見てしまいます^^
さまざまな分野から注目を集めているバレエですが、その華やかで美しい世界をもっと満喫すべく、今回は海外のトップバレエダンサーたちについてお話ししたいと思います!
いつ何時も語り継がれるレジェンドバレエダンサーたち
ミハイル・バリシニコフ(本名/ミハイル・ニコラエヴィチ・バリシニコフ)
まず初めにご紹介するのが、ロシア出身のバレエダンサー ミハイル・バリシニコフです。1948年生まれの現在73歳になるバレエ界のスーパースター。“ミーシャ”という愛称で知られる彼は、バレエファンの方はすでに知っているという方も多いでしょう。
1974年にアメリカン・バレエ・シアター(ABT)にプリンシパルとして入団。数々の舞台に出演した彼のすごさは、難易度が高いとされる技をサラッとこなしてしまうところです。空中を舞うような圧倒的なジャンプの高さに加え、美しく加速するような回転、キレのある動き、、彼の空間にはまるで重力がないように見えてしまいます…!まさに「キング オブ バレエ」的な存在です。
また、彼は映画やドラマにも多数出演しているため、俳優の印象が強いという方もいるかもしれません。映画での有名な名場面が、トップ・バレエ・ダンサーを演じた『ホワイトナイツ/白夜』(1985)で披露される11回連続ピルエットです!
ピルエットとは、そのままの位置で回転するバレエのステップの一つなのですが、それをなんと11回連続でこなしてしまうのです!ピタッと正確に回転する様子はあまりにも一瞬過ぎて「一体何回回ったの!?」と混乱してしまうほどです。彼は当時37歳でバレエダンサーとして大活躍していましたが、本作での演技が好評を得てさらに多方面から注目を集めるようになりました。その後も功績が称えられ、数々の賞を受賞しています。
「神技ピルエットが見たい!」という方は、ぜひ映画をチェックしてみてくださいね♪
アダム・クーパー
次にご紹介するのが、イギリス・ロンドン出身のバレエダンサー アダム・クーパーです。1971年生まれの現在49歳になるバレエ界の貴公子。ミュージカル『雨に唄えば』の主演を務めたことでも有名で、雨の中歌い踊る姿に一目惚れした…というファンの方も多いのではないでしょうか。
彼は、1989年 18歳でロイヤルバレエ団のプリンシパルとして入団。1995年にマシュー・ボーンの演出による『白鳥の湖』で主演に抜擢され、世界中から大注目を集めます。
完璧なまでの肉体美で大胆かつ美しく舞う彼の姿に見る人はひたすら魅了されてしまいます…。彼が登場するとピタッと場の空気が変わってしまいます。滑らかに舞いながらも重厚感を感じるようなパフォーマンスで、心地良く場を支配してくれるような雰囲気すら感じます。
彼もまた映画に出演しており、少年がバレエに夢中になりダンサーを目指す『リトルダンサー』(2000)という作品で大人になった少年役に抜擢されました。映画で舞う姿は、圧倒的存在感を放っており、役を超えて芸術の域に達しているような素晴らしいパフォーマンスを披露しています。こちらもぜひチェックしてみてくださいね♪
世界で活躍する日本人ダンサー
最近ニュースで日本人のバレエダンサー 金子扶生(かねこ・ふみ)さんが、イギリスの名門 ロイヤルバレエ団で最高位のプリンシパルに昇格したことが話題となっていましたよね。私とほぼ同世代である彼女のご活躍に、尊敬の眼差しが止まりません…。
美しく長い手足を持つ完璧なプロポーション…。まるで花びらが周囲に舞っているようなパフォーマンスに、その場が一瞬にして華やかになります…!完璧な演技には、数々のコンクールにおいて受賞歴を誇る実力がひしひしと現れています。今後の活躍を期待して、ぜひ応援したいですね!
いかがでしたでしょうか?バレエの世界、、とっても魅力的ですよね…!ちなみに『パリのアメリカ人』では、クラッシックバレエとモダンバレエが披露されています。惚れ惚れするほどとっても素敵で、今後のブログでは『パリのアメリカ人』に出演するバレエダンサーについても取り上げてきたいと思っています♪ぜひお楽しみに!
それではまた次回お会いしましょう!
パリのアメリカ人
2021年10月15日(金)より全国順次限定公開!
歴史にのこるアカデミー賞受賞映画、名作恋愛ミュージカルを舞台化!トニー賞に輝く、ブロードウェイ・プロダクションとキャストが贈る、最上級ブリティッシュ・エンタテインメント!
【ストーリー】
主人公ジェリー・マリガン(ロバート・フェアチャイルド)は、アメリカ人の退役軍人。戦争が終結し、多くの希望やチャンスに満ちあふれたパリで、画家を目指している。ジェリーが若く美しいダンサー、リズ(リャーン・コープ)と運命的な出会いを果たすと、終戦後のパリの街並みを背景に、芸術や友情、恋をめぐる官能的かつ現代的なロマンスが展開する。
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©BroadwayHD/松竹
〈英国/2018/ビスタサイズ/139分/5.1ch〉日本語字幕スーパー版