カバー画像:『パリのアメリカ人』よりⒸAngela Sterling
松竹ブロードウェイシネマ新人女子部員ブログ『マイブロードウェイ』。洋楽・ミュージカル映画好きなアラサー女子がミュージカルについて気ままにおしゃべり。歌やダンス、演技や衣装などなど…心躍るミュージカルの世界に没頭していきます。
\現在公開中/
あなたもきっと虜になる!
最上級恋愛ミュージカル『パリのアメリカ人』
先週ついに『パリのアメリカ人』が公開されました!
と・に・か・く!語るべきことが絶えない本作は、全国28箇所もの劇場にて上映される予定です(2021年10月21日時点)。劇場により上映期間が限られていますので、ぜひぜひお早めに。
毎週更新している松竹ブロードウェイシネマ・ブログでは、さまざまなテーマにて『パリのアメリカ人』についてご紹介しています。これから観に行かれる方、すでにご鑑賞された方、これから2・3回とご覧になられる方も、ぜひ覗いてみてくださいね。
また、アニキ・ブログでは、公開初日の劇場での様子などがレポートされています。こちらもぜひチェックしてみてください♪
\歌とダンス!最高のエンターテイメント/
“シネ・ミュージカル”の世界
さて。絶賛上映中の『パリのアメリカ人』ですが、1951年公開のミュージカル映画『巴里のアメリカ人』が原作になっていることをご存知でしょうか? この映画は、第24回アカデミー賞にて作品賞を始め最多6部門を受賞した超・超・傑作ミュージカル映画なのです!(詳しい内容はこちらの記事をご覧ください)
今から70年前だなんて、すごいですよね。
この70年…いやそれ以上、エンターテイメントの場においてたくさんの映画やミュージカル作品が誕生しました。
ミュージカル映画の舞台化、舞台作品の映画化、舞台を映像化などいろいろなスタイルがありますが、それらを表現する言葉で“シネ・ミュージカル(シネマ・ミュージカル)”という言葉があるそうです。
なんだかとっても奥が深そうで、ワクワクする言葉ですよね!? では、シネ・ミュージカルには一体どんなスタイルがあるのか、作品も併せてご紹介していきます。
1:ミュージカル舞台の映画化(=舞台から映画へ)
まずは、ミュージカル舞台の映画化について。劇場で公演したミュージカル作品を映画化することですね。
主な作品には、『ウエスト・サイド物語』(1961)、『シカゴ』(2002)、『オペラ座の怪人』(2004)、『ヘアスプレー』(2007)、『マンマ・ミーア! 』(2008)、『NINE』(2009)、『レ・ミゼラブル』(2012)などが挙げられます。
今年7月に公開されたミュージカル映画『イン・ザ・ハイツ』も、ミュージカル舞台が原作。ミュージカルの金字塔『ハミルトン』の生みの親であるリン=マニュエル・ミランダが手掛け、2005年に初演された作品です。
また、『ウエスト・サイド物語』(1961)は、今年の12月にスティーヴン・スピルバーグ監督によるリメイク版が公開されますね!
2:ミュージカル映画の舞台化(=映画から舞台へ)
次にミュージカル映画の舞台化について。ミュージカル映画を舞台版にて上演することですね。
主な作品には、『42nd ストリート』『キンキーブーツ』『パリのアメリカ人』などが挙げられますね。
海外のブロードウェイ・ミュージカルの上演が多いですが、日本にて今年の春、俳優の竹内涼真さんのミュージカル初主演作品『17 AGAIN』が上演されましたね。原作の映画(補足:コメディ映画)はドラマ『ハイスクール・ミュージカル』シリーズでお馴染み、ザック・エフロンが主演でした。
3:映画やドラマのために作られたオリジナルミュージカル
次に、舞台にはないオリジナルのミュージカル映画やドラマ作品について。こちらもたくさんありますね。
主な作品は、『世界中がアイ・ラブ・ユー』(1996)、『バーレスク』(2010)、『ラ・ラ・ランド』(2016)、『グレイテスト・ショーマン』(2017)、ドラマでは『ハイスクール・ミュージカル』シリーズなどが挙げられますね。
私も大好きな作品のひとつである『ラ・ラ・ランド』。もう、何度観たことやら…。14ノミネート、6つの賞を獲得した2017年のアカデミー賞での快挙も、記憶に新しいですね!
4:ミュージカル舞台を特別に撮影して、映画館にて上映するもの
こちらはまさしく松竹ブロードウェイシネマのことですね。現在上映されている『パリのアメリカ人』は、2018年のウエストエンド公演(Dominion Theatre)を特別に撮影したものになります。
松竹ブロードウェイシネマ 劇場公開作品
『シラノ・ド・ベルジュラック』、『42ndストリート』、ブロードウェイ版『ロミオとジュリエット』、『シー・ラヴズ・ミー』、『キンキーブーツ』、『ジャニス・ジョプリン』、『パリのアメリカ人』
▶︎▶︎作品詳細はこちら
海外に行かなくても、日本の映画館にて本場のブロードウェイ作品が楽しめるのが一番の魅力。
俳優との距離が近い舞台上での視点や、観客席の雰囲気なども撮影されているため、生で見る舞台とまた違った体験が味わえます!
まさに、映画館の全席が特等席のような感覚で楽しめるエンターテイメントです。
番外編!?:シネマ・ミュージカル・コンサート
映画や映画音楽に合わせ、歌ったり演奏したりするコンサート、シネマ・ミュージカル・コンサートも開催されているようです!
いかがでしたでしょうか?(*^^*)
映画化することによって、奥行きのあるストーリー展開やダイナミックな映像技術で表現したり。
舞台化することによって、リアルなパフォーマンスや立体的な舞台芸術で空間を表現したり。
映像化することによって、リアルな舞台では見ることができない構図を観客に見せたり。
“シネ・ミュージカル”には、それぞれ違った魅力がありますね。
共通して言えるのは、そこには最高の歌とダンスがある!ということ。映像としてまとめあげるのも、リアルな舞台で演技するのも、それぞれ大変なことですよね…。
『パリのアメリカ人』で繰り広げられる、圧巻の139分は本当に素晴らしいです。。ぜひ劇場にてご覧ください!
ではまた次回お会いしましょう!
パリのアメリカ人
大ヒット・全国順次限定公開中!
歴史にのこるアカデミー賞受賞映画、名作恋愛ミュージカルを舞台化!トニー賞に輝く、ブロードウェイ・プロダクションとキャストが贈る、最上級ブリティッシュ・エンタテインメント!
【ストーリー】
主人公ジェリー・マリガン(ロバート・フェアチャイルド)は、アメリカ人の退役軍人。戦争が終結し、多くの希望やチャンスに満ちあふれたパリで、画家を目指している。ジェリーが若く美しいダンサー、リズ(リャーン・コープ)と運命的な出会いを果たすと、終戦後のパリの街並みを背景に、芸術や友情、恋をめぐる官能的かつ現代的なロマンスが展開する。
ⒸAngela Sterling
©2018 Swonderful Rights Limited
©BroadwayHD/松竹
〈英国/2018/ビスタサイズ/139分/5.1ch〉日本語字幕スーパー版