こんにちは! 松竹ブロードウェイシネマ新人女子部員のYuriです。ブロードウェイミュージカル初心者の私が、ミュージカルや演劇の素晴らしさについて気ままに発信! 今回は、ビリー・ホリデイの名曲に注目。後編では、彼女に影響されたアーティストについてお話しします。
カバー画像:『ビリー・ホリデイ物語 Lady Day at Emerson's Bar & Grill』より ©Evgenia Eliseeva

松竹ブロードウェイシネマ新人女子部員ブログ『マイブロードウェイ』。洋楽・ミュージカル映画好きなアラサー女子がミュージカルについて気ままにおしゃべり。歌やダンス、演技や衣装などなど…心躍るミュージカルの世界に没頭していきます。

(続き)ジャズ音楽を牽引し、世間を揺るがせたビリー・ホリデイの名曲

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『ビリー・ホリデイ物語 Lady Day at Emerson's Bar & Grill』

©Evgenia Eliseeva

ビリー・ホリデイがリリースした多くの楽曲はジャズ音楽のスタンダードとなり、あらゆる名盤にそのエッセンスが含まれているように思います。

ここからは、彼女に影響を受けたアーティストを挙げてみましょう。

ビリー・ホリデイ(1915-1959)に影響を受けたアーティストたち

まずは、20世紀アメリカを代表するエンターテイナー フランク・シナトラ(1915ー1989)。ビリー・ホリデイとほぼ同世代を生き、お互いに称賛し合う仲でもあったそうです。

ジャズのスタンダードナンバーのひとつ「All of Me」はどちらのカバーも有名で、エレガントさ、品格さが漂うなんとも華やかな印象があります。

また、フランク・シナトラの楽曲に「Lady Day」という曲がありますが、これはもちろんビリー・ホリデイのこと?ですよね?!(教えて詳しい方ー!)

続いてエラ・フィッツジェラルド(1917-1996)。ビリー・ホリデイ、サラ・ヴォーン(1924-1990)と並び「20世紀の女性ジャズ・ボーカリストの御三家」と称された人物で、歴史に名を残す偉大なシンガーです。

彼女が歌うジャズ音楽もまた、ビリー・ホリデイが特徴とするように、歌うリズム感が楽器の伴奏と異なる感じで、音楽を全体で捉えているような印象がありますよね。

主体となる歌があり、楽器の伴奏が別にあるのではなく、全パートが主役という感じ。。(ジャズお勉強中・・)歌も楽器の一部な感じ。ジャズならではの自由で変化のある音楽は、不思議と体を動かしたくなりワクワクします!

続いて、ニーナ・シモン(1933-2003)やエタ・ジェイムズ(1938ー2012)。「ジャニス・ジョプリン」にも登場していますね。

どちらもビリー・ホリデイの楽曲をカバーしており、ニーナ・シモンに関しては「Strange Fruit」を歌い継ぎ、さらに現代ではカニエ・ウェストやラプソディ、若きR&Bシンガーたちも曲を引き継いでいます。

現代でも活躍しているシンガーだと、アメリカのジャズシンガーのホセ・ジェイムズや女性ジャズシンガーカサンドラ・ウィルソンなどが挙げられます。

どちらもビリー・ホリデイのドリビュート・アルバムを出しており、ホセ・ジェイムズに関しては生誕100周年を記念して2012年にトリビュートライブを行なうなど、あらゆる形で称賛の意を表しています。

ずらっと挙げてみましたが、これはほんの一部・・往年のシンガーから若手に至るまで多くのアーティストたちが、ビリー・ホリデイのスタイルやジャズの伝統を引き継いでいることは本当にすごいことです。

普段何気なく聴いていたジャズやブルースの楽曲も、ビリー・ホリデイのエッセンスを探してしまう気がします。

ここからは余談ですが・・個人的発見がありました。
私が好きなジャニス・ジョプリンの曲のひとつ「Summertime」。この曲元々はビリー・ホリデイがヒットさせたナンバーだそう。しかもこの作曲がジョージ・ガーシュウィンだという…。詳しい方からすると常識かも・・しれませんが、ブログで取り上げたことがリンクして、これまた学びになりました。

『ビリー・ホリデイ物語 Lady Day at Emerson's Bar & Grill』

©Evgenia Eliseeva

ではまたこちらのブログでお会いしましょう。

『ビリー・ホリデイ物語 Lady Day at Emerson's Bar & Grill』
2023年3月10日(金)より全国順次限定公開!

画像: 『ビリー・ホリデイ物語 Lady Day at Emerson's Bar & Grill』 youtu.be

『ビリー・ホリデイ物語 Lady Day at Emerson's Bar & Grill』

youtu.be

── 愛に飢えても差別に負けない時代のカリスマ、ビリー・ホリデイを知らずして、人に伝わる“歌”は語れない。

史上初! トニー賞®全女優賞部門を6度受賞、アメリカの舞台エンターテイメント界において最多受賞を誇る、ブロードウェイ界の大スターで看板女優、オードラ・マクドナルドの代表作、そしてトニー賞®受賞作品!

ストーリー
時は1959年、舞台はフィラデルフィアのとある寂れたジャズクラブ。これから観客の面前で繰り広げられるのは、死を4ヶ月後に控えたビリー・ホリデイによる最後のパフォーマンスである。本作は、10曲を超える楽曲の数々に、辛辣で時にユーモラスな回想を交えながら、歌姫の姿とその音楽的世界観を魅力的に描き出していく。ニューオーリンズのカフェ・ブラジルで有観客上演された舞台を収録した「レディ・デイ・アット・エマーソンズ・バー&グリル」。6度のトニー賞に輝くオードラ・マクドナルドがジャズ界の伝説的な歌姫に扮し、歴史に残るパワフルなパフォーマンスを披露する。

トニー賞® 演劇主演女優賞(2014年)オードラ・マクドナルド
トニー賞® 演劇音響デザイン賞(2014年)スティーヴ・キャニオン・ケネディ

上映劇場はこちら!

配給:松竹 ©BroadwayHD/松竹
〈米国/2016/ビスタサイズ/90分/5.1ch〉日本語字幕スーパー版

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